アスリートドキュメント/スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します

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名古屋オーシャンズ 全日本選手権

2008/03/15放送

Fリーグ初代チャンピオンを勝ち取ったオーシャンズ。その喜びも束の間。
オーシャンズは次のタイトルへ向け動き始めていた。
そのタイトルとは…「全日本選手権」

全国各地の予選を勝ち抜いた16の強豪チームとFリーグの8チームの計24チームが1つの優勝カップを懸けて争う。まさに真の日本一決定戦なのだ。オーシャンズは今シーズンの目標としてFリーグ制覇と全日本選手権制覇という2冠を目標に戦ってきた。

そしてオーシャンズは順当に1次ラウンドを勝ち上がり決勝トーナメントへと駒を進めた。日本唯一のプロチームとして負けることは許されない。

決勝トーナメント初戦。
オーシャンズはアマチュアチームであるSHARKSに先制を許すなど、苦戦を強いられた。それでも完山、上澤のゴールで2-1。逆転勝利を飾った。

続く準決勝。
相手はFリーグの湘南ベルマーレ。オーシャンズは先制したものの、後半、逆転を許してしまう。それでもマルキーニョスのゴールで同点に追いつくと、試合終了間際に2点を奪い、4-2。接戦を勝利で収めた。

この大会のディフェンディングチャンピオンのオーシャンズ。しかし、思わぬ苦戦を強いられていた。その原因の一つが、キャプテン北原の戦線離脱。

北原亘、25歳。
Fリーグ王者オーシャンズを率いる若きキャプテン。ディフェンスの要、さらにFリーグで8得点を挙げるなど、オーシャンズ優勝の原動力となった。その北原がFリーグ最終戦で左ひざを痛め、現在は別メニューでの調整を強いられていた。絶対的なキャプテン、北原不在の中オーシャンズは決勝戦を迎えることとなった。対戦相手はFリーグでもオーシャンズを苦しめた、最大のライバル、バルドラール浦安。

そして迎えた決勝戦。
試合は前半8分。丸山の技ありのボレーシュートでオーシャンズが先制。その後、一時は浦安に勝ち越しを許すものの、完山の絶妙なゴールで2-2の同点とすると、その2分後。ボラの強烈なシュートがネットに突き刺さり3-2。オーシャンズがリードを奪う。しかしその直後、オーシャンズは6つ目のチームファールを犯し、浦安にPKを与えてしまう。それを決められ同点。試合は振り出しに戻った。互いに譲らぬ一進一退の攻防は、延長戦へともつれ込んだ。そして迎えた延長前半3分。オーシャンズ、痛恨のファール。またも浦安にPKを与えてしまう。絶体絶命のオーシャンズ。

それを決められ3-4と浦安にリードを許してしまう。必死に攻め立てるオーシャンズ。しかし無情にも時間は刻一刻と終了へと近づく。そして…試合終了。オーシャンズの全日本選手権2連覇、さらには今シーズン2冠の夢は目前で消え去った。

Fリーグ王者オーシャンズに刻まれた屈辱の準優勝。しかし、再び王者の称号を取り戻すべく、名古屋オーシャンズの挑戦は続く…。