アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
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フィギュアスケート・浅田真央

2005/12/03放送

~氷上の妖精・浅田真央の挑戦~

世界でトップレベルにある日本の女子フィギュアスケート。
中でも今、最も勢いに乗るスケーターが15歳の浅田真央だ。
先月のグランプリシリーズフランス杯で世界の強豪、サーシャ・コーエンや荒川静香を抑え、初優勝を果たした。
ジュニアから、今年シニアデビューしたばかり、わずか2戦目で優勝という快挙だった。

浅田の最大の武器はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。公式戦ではまだ世界で数人しか成功していない難易度の高いジャンプだ。浅田の強さは、トリプルアクセルの成功率の高さにもある。グランプリシリーズをはじめ、世界ジュニア選手権など大舞台で何度も成功させている。今や日本中に注目される浅田だが、おごることなく、自然体でいることも大きな魅力だ。
15歳、まだ幼さも残る浅田は来年のトリノ五輪には出場することができない。五輪出場のためには年齢制限があり、浅田はわずか3ヶ月誕生日が遅かったため、出場条件を満たしていないのだ。

周囲から惜しむ声があがる中、浅田は新たな挑戦を心に決めていた。
それは「トリプルアクセルを2回跳ぶこと」。
1回でも難しいトリプルアクセルを浅田は2回プログラムに入れようとしていた。
難易度の高いジャンプほど心身へのプレッシャーや疲労が大きい。リスクの大きい挑戦に浅田は挑もうとしている。そしてその先にあるものは「4回転ジャンプ」。
世界でも安藤美姫しか跳んでいない最高レベルのジャンプ。
世界の上位6人で争われる「グランプリファイナル」(今月16日~18日)で
浅田がどんな演技を見せるのか。
浅田真央15歳、氷上の妖精が、世界の大舞台でさらに輝く。
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