アスリートドキュメント
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北朝鮮代表・安英学

2005/06/11放送

6月8日、2006ドイツW杯アジア最終予選が行われ日本は北朝鮮を破りグループリーグ2位以内が決まり、3大会連続の出場を決めた。
この瞬間、北朝鮮はW杯出場の夢がついえた。

名古屋グランパス所属、北朝鮮代表の安英学は落胆の中、帰国の途についた。
北朝鮮は前の試合(バーレーン戦)で観客が暴動を起こし、その制裁から 日本戦は第三国、無観客試合と逆風の中、タイ・バンコクで行われた。

安はリーグ戦で左足首を痛め、懸命なリハビリを続けていたが代表戦には間に合わず、イラン戦は欠場、遠征にも参加しなかった。
そしてチームは連敗、4試合を終え未だ勝ち点0。8日の日本戦は、安を必要とするチームの強い要請と本人の希望で渡航に踏み切った。

試合に出られないもどかしさ、そんな中、安はチームの役にたちたいと裏方役をかってでた。
気温33度、湿度80%を超えるタイの暑さの中、北朝鮮は最後まで死力をつくした。そして安は、帰国当日想像を絶するこの試合の全てを語ってくれた。
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