放送内容

2015年12月20日(日)放送

世界野球プレミア12日本代表・平田良介選手(中日ドラゴンズ)

カテゴリー:野球

11月に日本と台湾で行われた野球世界一決定戦・プレミア12。
我らが侍JAPANは準決勝で韓国に惜しくも敗れ、3位に終わった。
そんな中、主に下位打線ながら大活躍を見せたのが、中日ドラゴンズ・平田良介、27歳。
8試合中、7試合でスタメン起用され打率は.423をマーク。
特に得点圏では脅威の6割越えという勝負強さを発揮するなど、小久保監督の期待に見事応えた。
ドラゴンズでは4番を任される中心打者だが、各球団のトップ選手が集まる侍JAPANとなると
役割も立場も違う。平田良介はこのプレミア12を通じて何を思ったのか、その想いにスタジオで迫った。

<スタメン抜擢の真意>
当初、侍JAPANの最終ロースターに選ばれていた外野手は
ソフトバンクの内川、柳田、DeNA筒香、西武秋山に平田を加えた5人。
しかし内川と柳田が相次いでケガで辞退。
そこで同じソフトバンクから中村晃を追加招集し、最終的には4人となる。
この時点で平田には「レフトでスタメンがある」と伝えられていたという。
国際舞台の経験の浅い平田にとって「相当緊張したし、ずっとフワフワした状態だった」と
その時の気持ちを明かしてくれた。
その後の活躍は言うまでもないが、プレミア12が終わり小久保監督からは
「いつでも選ばれるようにしっかり準備しておいてくれ」と今後の大会での召集も示唆され
一段を気合いが入る結果となった。

<侍JAPAN内の人間関係>
平田自身は日本ハムの中田翔と一緒にいることが多かったという。
中田は同じチームの後輩である中島や仲良しであるDeNAの筒香らを連れてくるなどして、
有意義な時間を過ごしていたのだとか。
しかし中日からの選手メンバーが大野しかいなかったため、
このメンバー以外と食事をしたりする時でもほとんどが他球団の選手と過ごすことばかりだった。
それでも平田は言う「他球団の選手にアドバイスをもらったり、イジられたり普段出来ないことが
たくさんできた。今後に活きると思う」と語ってくれた。

<悪夢の日韓戦>
準決勝の相手は開幕戦で勝利した韓国。
大谷の快投や4回に平田のタイムリーで先制するなど、日本が終始リードを奪う展開で9回へ。
しかし、ここかっら悪夢が始まる。3点差をひっくり返され逆転負け。
特に1点リードの場面で韓国の4番イデホを迎えた時のことは鮮明に覚えているという。
「(レフトの守備位置から)1球目のフォークを見た時にやばいなと。イデホの打球の性質上
左中間へのホームランかレフト戦ギリギリへの打球しかない。だったらレフト線を締めようかなと。
でも自分では想定しているけど、違う配球でバッテリーがやっていたら捕れる打球も捕れなくなる。
どうしようと考えているうちに、やっぱり(レフト線)へ打たれましたね」
試合を通じて、野球選手が何を考え、どう動いているのか。改めて考えさせられる言葉だった。

来シーズンからドラゴンズではキャプテンに就任する平田良介。
「自分の信じるキャプテンの道を進んでいきたい」と話す言葉に自然と力がみなぎっている。
若返りの進むチームの新たな顔へ。平田の活躍にますます目が離せない―――――