放送内容

2014年07月06日(日)放送

センバツベスト4豊川高校 ~旋風再び!夏こそ日本一~

カテゴリー:野球

朝、6時半。
草むしりをする人だかり。
彼らは・・・
春のセンバツベスト4 豊川高校野球部。
この夏、愛知の注目度No.1チーム。
強さの源は日々の生活に隠されていた。

【甲子園 初出場でベスト4】
豊川の甲子園初戦、優勝候補の日本文理(新潟)戦。
1点をリードされ9回のウラツーアウト。
そこから同点に追いつくと、
2点を勝ち越された10回にも
再度、試合を振り出しに戻す!!
そして、延長13回。
2アウト2塁の場面で佐藤廉がサヨナラタイムリー!
豊川の甲子園初勝利は劇的なサヨナラ勝ちだった!!

延長13回を1人で投げぬいた
絶対的エース田中空良は、
3試合連続完投!!
打線は、
全ての試合で2桁安打をマーク。
秋の神宮王者・沖縄尚学をも破り、
初出場で全国ベスト4に上り詰めた!!

氷見泰介主将
「今まで凡事徹底って野球以外のことだったり
そういったところをしっかりやろうって
話し合ってやってきてるんで
そういったところがしっかり出来た分、
野球の神様が見てくれてたんじゃないかなと思います」


【快進撃の裏にあった、“凡事徹底”の精神】
部員全員「おはようございます」
練習開始とともに始まるのが、あいさつ運動。
毎朝学校の校門でも大声がこだまする。
今井陽一監督
「当たり前のことを当たり前にやれば勝ち癖が付いてくる。
ここ一番の中で自然と体が勝てる方に動いてくれると
繋がってると僕は信じているので」

規律のある生活を送る彼ら。
朝は分刻みのスケジュール。
氷見泰介主将
「朝6時20分ぐらいに起きて、
6時半から6時45分の15分間寮生全員で草抜きをやっていて、
6時48分から朝礼があって、
朝礼が終わり次第みんなで掃除をやってます」
凡事徹底は
彼らにとってごくありふれた日常。
阿部竜也投手
「夏の大会では野球の神様が見てくれているかもしれないので
そのためにも当たり前のことを当たり前にできていると思います」


【豊川旋風の立役者 絶対的エース田中空良】
MAX145キロのストレートと
キレのあるスライダーをコースに投げわけ、
大舞台で躍動した田中空良。
今や、プロも注目する逸材。
目指すのは奇しくも同じ名字のあのピッチャー。
「田中将大投手みたいになりたいです。
打たれても粘りますし、
ああいう負けないピッチャーになりたいと思います。
いつか田中と言ったら空良っていうぐらいに
なりたいと思います(笑)」

センバツ後、あえて実戦を離れ、
連投に耐え切れなかった下半身の強化に専念。
「もう一度イチから体作りから取り組んでいました」

センバツから2ヵ月。
甲子園以来のマウンドに立った田中。
強豪校・聖望学園(埼玉)を相手に
7回をわずか3安打に抑えた。
下半身強化が実を結び
以前にも増しピッチングは安定した。
「体の状態は甲子園前より良くなって、
球も甲子園前よりは断然いいと思います。
投手全員でバトンを繋いで
最後1点でも多く点があるようにしていきたいと思います」

【夏を勝ち抜く課題 投手力UP】
田中のバトンを繋ぐピッチャー。
それが、チームの最優先課題。
今井陽一監督
「エース田中に次ぐ2番手3番手の確立、これがまず第一」

夏の愛知大会、シード権がない豊川。
甲子園へ出場するためには
8試合を勝ち抜かなければならない。
投手の枚数が必要不可欠の中、
春以降、頭角を現してきたのが、
サウスポーの阿部竜也。
センバツ後、チーム初の公式戦。
2年連続で甲子園に出場する愛工大名電を
1失点に抑え完投。
経験とともに自信がついてきた阿部は、
安定した成績を残し続けている。
「(田中)空良が大変な時でも自分が支えれる様に、
一つでもチームに勝ちをもたらせれば良いと思っています」

2年生ピッチャーで唯一
甲子園のマウンドを踏んだ杉田涼(りょう)。
次期エースが
田中と阿部、2人の先輩の背中を追う。
「2人どれだけ休ませられるのが自分の仕事だと思っている」

リベンジを胸に挑む3年生も・・・
ブラジル人の血が流れる落合旺(あきら)。
183cmの長身右腕。
実は、センバツの準決勝前夜に胃腸炎を発症。
大会史上最多の1チーム6人が登板、
野手もマウンドに上がった試合で
ベンチにすら入る事ができなかった。
憧れの場所に自分も立ちたい!
そのモチベーションが彼を突き動かす。
「苦い思い出もあるので人一倍今までやってきましたし、
3番手以降が夏を勝ち上がっていくためには
すごく重要になってくるので、
そこでやっぱ自分が一つ頭を出して
やっていかないとという強い気持ちを持ってやっています」

【チーム一丸となって取り組む体力強化】
今チームは一丸となって夏を勝ち抜く体力強化に励んでいる。
「何杯食っとる??いつも3杯」
体力アップの土台、丈夫な体を作るため
食べる量を互いにチェック。
氷見泰介主将
「個人で食べてもご飯が少なかったりするんで、
みんなで(ご飯の量を)見合えば食べられるんで」
また、2日で牛乳1リットルにヨーグルト1箱を空けることも
ノルマに決めた。
徹底強化で
チームの平均体重は秋以降4キロもアップ!
日々の生活で培ってきたチームワークに、
夏を戦い抜く体力。
全ての準備は整った!!

「夏来るぞ夏だ! 夏来るぞ!また!!」
センバツ敗退後、彼らは甲子園の土を持って帰らなかった。
全ては、春にやり残した偉業を達成するために・・・
氷見泰介主将
「この仲間と野球が出来るのもあと少しなんで、
ほんと1日でも長い夏にするためにもチーム一つになって
もう一度あの舞台に戻って今度こそ日本一を勝ち取りたい」