今シーズン、シニア3年目を迎える村上佳菜子。
この2年間は波乱に満ちていた。

シニアデビューの2010年。
出場するほとんどの大会で表彰台に乗り、一躍スケート界のニューヒロインとなった、村上。
しかし、シニア2年目の昨シーズンは、
国際大会で一度も表彰台に上がることができず、初めての挫折を味わった。
その2年間の経験があったからこそ、強くなれたと語る村上。

紆余曲折を経て、完全復活を誓う今シーズン。
17歳の村上が挑むのは、
去年とは違った「強くて綺麗な女性」

フリーの曲に選んだのは、高い表現力が求められる 「タンゴ」
シーズンオフにはアメリカへ渡り、表現力に磨きをかけた。

そして迎えた今シーズン初戦、中部フィギュアスケート選手権
少しの休む間もない、激しいタンゴのプログラム。
情熱的、そして力強い女性を演じ切り、初戦としては、本人も納得の演技を見せた。

去年とは違う、確かな手応えを掴んだ村上。
自信を取り戻し、グランプリシリーズに挑む。