放送内容

2012年08月25日(土)放送

中日ドラゴンズ・大野雄大 2年目にして躍進を遂げたわけに迫る

カテゴリー:野球

「去年、ずっと目標に上げていた、初勝利というのは今年当たり前だと思っているので
5勝は一軍で5勝をめざして、がんばっていきたいと思っています」

今年の飛躍を地元・京都で誓った。
その原動力となっているのは去年の悔しさがあったからだ

ルーキーイヤーの2011年・10月。リーグ連覇のかかる巨人戦でプロ初登板。
プロの洗礼を浴び4イニング7失点。悔しさだけが残った

今年の1月
大野はエース吉見一起とメジャーに移籍したチェンに誘われ福岡で自主トレを行っていた。
吉見は大野にこんなアドバイスをしていた

「僕が一番気になったのは抜くんですよね。ボールをビュンって投げないんですよ。
ここまで綺麗にいっているのにボールを逃がすんですよ。それじゃ意味ないなと思うので」

「僕は吉見さんから言わせると、前でボールを離すときに体が横に流れていたりとか、そういうので逃がすっていう表現だと思うんですよね。だからボールをしっかりと前で離せていれば、体の力をボールに伝えられる」

去年までの投球フォーム。
体が横に開いてしまうことでボールが手元から早く離れてしまい、
球に力が伝わらなかった。大野は自らフォーム改造にのりだす

今シーズン,体の開きをおさえることでボールをなるべく前で離すことができた。
そうすることで球に力が伝わり、バッターの手元でストレートが伸びるのだ。

大野は今シーズンプロ初勝利を挙げると、7月31日。再び巨人に挑むことになった。
6回3分の1を投げ、無失点の活躍大野は雪辱を果たし、巨人戦に勝利。
去年の悔しさがあったからこそ、ここまでたどり着いた

吉見一起
「お前は打たれてもいいんだから勝ちを求められていないんだから、真ん中投げてちらばってお前の自信のある真っ直ぐを投げ込めばいい。それぐらいまっすぐに魅力あるピッチャー。間違った道をいかなければ、ドラゴンズの柱になれる。」

しかし大野には多くの課題が残る。登板した5試合で7イニング以上を投げきれていない。
スタミナ向上のために今は下半身を鍛え続けている。

1軍生き残りへ、大野の挑戦はまだ続く