今年も世界で戦う精鋭がここ愛知に凱旋。

選手権女子、シニア２年目の村上佳菜子。かつてない不調に陥り、初めての挫折を味わった今シーズン。苦しみ抜いた先に、村上が出した答え・・それは、フリー後半での３回転３回転ジャンプへの挑戦。演技後半は体力が消耗し、ジャンプミスをしやすいため、海外のトップ選手でもその挑戦を避ける。それでも、村上はフリー本番で見事に後半の３回転３回転を成功させてみせた。今シーズン苦しんだ彼女にとって、来シーズンに向け大きな自信となる演技で、貫禄の優勝。ショートで３回転サルコウ３回転トゥループを決めた大庭雅が総合で２位、初出場の全日本選手権で５位入賞の佐藤未生が３位に入った。

そして選手権男子、注目は日本が誇る4回転ジャンパー無良崇人。その4回転の高さ、迫力は世界でも引けを取らない。2月の四大陸選手権ショートでは4回転3回転を決め、日本のエース髙橋大輔を上回る2位。自慢の4回転を決め、シーズン最後を最高の舞台で締めくくることができるか？迎えた注目のフリー、冒頭の4回転はコンビネーションにはならなかったが見事に成功させた。きっちり4回転を1本決め、来シーズンに向けて手応えを掴んだ無良が選手権男子を制した。4回転に磨きをかけ、更なる飛躍が期待される。2位にはショートで自信初となるトリプルアクセルを決めた木原龍一、3位にはユース五輪銀メダリストの宇野昌磨が入った

 

 

～選手権女子　結果～

	TOTAL	ショート	フリー
1位：村上　佳菜子	184.94	63.93（1）	121.01（1）
2位：大庭　雅	152.04	55.10（2）	96.94（2）
3位：佐藤　未生	147.88	54.07（3）	93.81（3）

 

～選手権男子　結果～

	TOTAL	ショート	フリー
1位：無良　崇人	210.89	70.85（1）	140.04（1）
2位：木原　龍一	192.58	67.35（2）	125.23（2）
3位：宇野　昌磨	183.24	61.33（3）	121.91（3）