放送内容

2011年11月05日(土)放送

「全日本大学駅伝~東海地区予選会~」

カテゴリー:野球

大学NO.1を決める壮絶な戦い。箱根、出雲と並ぶ学生3大駅伝のひとつ、それが全日本大学駅伝。その全日本への出場権を賭けた熾烈な争い。東海地区最多出場を誇る、愛知の名門、中京大学。3年連続出場を目指す国立の雄、名古屋大学。    そして古豪返り咲きを狙う、愛知工業大学。果たして伊勢路への切符を手にするのは!?

過去14回の出場を誇る古豪、愛知工業大学。チームを牽引するのはエースでキャプテン、長坂公靖。そして同級生の大原司。愛工大の絶対的エースとして活躍する長坂。しかし、過去には苦い経験があった。3年前、長坂は1年生ながら主力として予選会を走り全日本出場に大きく貢献。しかし故障により本戦への出場はならなかった。

その時、故障で出場できなかった長坂に代わって伊勢路を走ったのが大原。1年生の頃から長坂と共に主力として活躍していた。だが、大舞台で母校の襷を繋ぐことができなかった。長坂と大原。伊勢路での悔しさを抱えた二人は、4年間、共に切磋琢磨し、チームでの全日本出場を目指した。

そして迎えた予選会。1組目を終えて愛工大は3位。トップ中京との差は34秒。これまでの雪辱を果たすため、大原が2組目に登場した。

大原はスタートから先頭に立ち、レースを作る。その後、大原は一度もトップを譲ることなく、2位に大差をつけ、そのまま1位でゴール。愛工大は2組目を終えてトップに躍り出た。

しかし、わずか2つの出場権を巡る争いは次第に熾烈を極める。3組目を終えて再びトップは中京大。2位に愛工大、そして3位に名大。全ては4組目のランナーへと託された。

3位、名大の最終組を任されたのは、鈴木慎。静岡大で陸上に励んでいた鈴木は、チームで全日本に出場するため、就職の内定を辞退して名大の大学院への進学を決めた。特別な気持ちを抱いて臨む予選会。その想いは強い。

そして、トップ中京大と41秒差で2位につける愛工大。最終組のランナーは、エース・長坂公靖。
5月に行われた東海インカレでは5千mと1万mの2種目で優勝。愛工大の絶対的エースであり、チームをまとめるキャプテンでもある。

そして運命の最終組が始まった。スタートと同時に愛工大の長坂が抜け出し先頭集団を牽引する。一方、名大・鈴木は前半、粘りの走りを見せるも終盤に失速。

長坂は一度もペースを緩めることなく2位に1分以上の差を付け、ダントツの1位でフィニッシュ。一方、名大の鈴木は7位。

エース・長坂の活躍により、愛工大が見事逆転優勝。1位通過で3年ぶりに全日本出場権を獲得した。