放送内容

2010年12月18日(土)放送

「金崎夢生~リーグ初優勝の立役者・21歳の本音~」

カテゴリー:野球

今シーズン大分から移籍してきた金崎は、闘莉王とともに、優勝を狙うグランパスの補強の目玉として、注目を集めた。周囲の期待の大きさを感じながら、金崎はいかにその期待に応えていったのか?

金崎:
「あの周りの選手と同じプレーをしてもしょうがないので、自分は周りとちょっと違うプレーをしようって思って、それがまあ縦に行くってことだったんで、まあ、それを徹底的にやっていこうかなと思って」


今シーズン、ケネディ、玉田とともに3トップの一角を担うこととなった金崎。新たなポジションで、金崎は他の2人とは違う、自分ならではの武器《縦への突破》にこだわり、結果を出してきた。金崎の代名詞、パワーあふれるドリブル。ゴールへの最短、最速を目指すかのような縦への突破は、相手にとっては大きな脅威でもあった。
その圧倒的な推進力を見せ付けたのは、7月24日の清水戦。金崎は、自陣でボールを奪うと、55mを独走。ゴールを決めた。自らのプレースタイルへのこだわり。実は、それが、金崎の移籍1年目の活躍へとも繋がっていた。

金崎:
「まず自分の特徴をしっかり出して、で、自分のプレーを周りに分かってもらった後で、周りの選手の特徴を活かすことが大事なんじゃないかなと、それが逆になると周りに気をつかってなかなかうまくいかなかったんじゃないかって思いました」


自らのプレーをピッチで出し切るために、今年、金崎はあることに取り組んだ。

金崎:
「やっぱ、夏場、非常にパフォーマンスが落ちるっていうのは、自分で思ってたんで、何かちょっと変えていかないとあれかな?と思って」


金崎は、食生活を見直し、日常の生活の改善に取り組んだ。
その成果もあって、今年は夏場にコンディションを落とすことなく、チームに貢献するプレーをすることが出来た。

しかし、活躍の一方でケガにも苦しんだ。
《10月23日 神戸戦 左ハムストリングス 肉離れ 全治3週間》

金崎:
「何やってんだと思いましたけど。結構そう思うと落ち込んでしまうので、まあ、しょーがねーなみたいな感じで」


リーグ優勝に向けて、一歩ずつ前進を続けるチームを、金崎は外から見ることしかできなかった。
チームがリーグ初制覇を決めたその日も、金崎はユニフォームではなく、スーツ姿だった。

金崎がピッチに戻ってきたのは、最終節。
ラスト16分間の出場。1ヶ月ぶりのピッチ、そしてサッカー。金崎は改めて感じていた。


金崎:
「最終戦出て、サッカーしたときはやっぱり楽しかったですね」「やっぱ、これが無いと駄目だなっていう感じは思いましたね」「単純にプレーしていることが嬉しかったですね。やっぱ、ケガから戻るほとんどの選手がそうやって思うと思うんですけど、だから、ケガしたことがマイナスではないと思うし、僕自身そっから学んでさらに飛躍していきたいなと思いますけど」


底知れぬポテンシャルを秘めた21歳。
その金崎夢生の一番の才能とは?

金崎:
「まだ全然す」「まだ(自分の持っている能力の)2~3割しか出せていない。自分的にはですよ」「自分に自分がすごい期待している」


自分を信じる力。