放送内容

2010年08月28日(土)放送

グランパス・金崎夢生 ~発展途上の21歳~

カテゴリー:野球

W杯中断後のリーグ再開から、波に乗るグランパス。
第20節を終えて、13勝2分5敗で、勝ち点41。2位に勝ち点で5差をつけて、首位をキープ。

ピクシー体制3年目。
一層磨きのかかった攻撃サッカー。その一角を担うのが、金崎夢生。21歳の、右サイド。

Jリーグ第14節 清水戦。後半31分。金崎が圧巻のプレーを見せた。
自陣でパスカット。ドリブルで持ち込み、最後は冷静に切り返してシュート。55mを独走してのゴールに、
恐るべき才能とポテンシャルを見せ付けた。

しかし、金崎自身はいたって、冷静。むしろ飄々とすらしている。
Q:今の自分自身に点数をつけると?
「今は、60・・・2、3(点)。60点て言うと、言った後で自分も落ち込むんで。でも、65点は言いすぎなんで、2、3、は気持ちの部分で(笑)」

凡人には分からない彼ならではの基準があるらしい。

W杯以前の岡田ジャパンにも召集され、19歳で代表デビューを果たした金崎。日本サッカー界の次代を担う逸材として、注目を集めてきた。そして、今年、大分から、2年越しのラブコールに応える形でグランパス入りを果たした。金崎の移籍は、ストイコビッチ監督のかねての強い希望。監督が熱望したその才能とポテンシャルは、大分時代から群を抜いていた。

その金崎、代名詞とも言えるのが、ダイナミックなドリブル。
そのドリブルの特徴は、とにかく前に前にボールを出して、走り、追いつくというもの。
それは、
「ゴールに向かって仕掛けている感じ」(金崎)

チームメイトも絶賛する、縦の突破力と、前を向いた金崎の強さ。
それが、出たのが55mを独走して決めた、清水戦のゴールだった。
ボールを奪ってからわずか3タッチでゴール前に詰めたスピードと迫力。誰もがその能力に脱帽した。

しかし、金崎は現状に満足はしていない。ゴール前でのプレーの精度を課題に感じ、己のプレーを追求する。

玉田、ケネディと代表経験者と肩を並べてスタメンをはる金崎に、周囲の期待は大きい。が、まだ、21歳。
時折見せる素顔は、やんちゃ盛りの子供のよう。

「まあ、プレッシャーは感じずやれています」「まあ、若いので周りのプレッシャーとかチームのどうこうとかは、ベテランの選手に任せて自分は、若いんで思い切ってプレーするのが一番いいかな?と思うんで」

まだまだ、発展途上。
21歳という若さを金崎は大いなる強みとして、上を目指す。