放送内容

2010年05月08日(土)放送

中京大中京 エース森本 再び甲子園へ

カテゴリー:野球

去年の夏の甲子園、中京大中京は1966年以来となる全国制覇を果たした。最後にマウンドにいたのが今年のエース森本隼平だった。新チームになって森本は不動の大黒柱に成長した。さらには去年からレギュラーだったキャッチャー磯村もキャプテンとしてチームを引っ張る。

 

チームは今年の春、センバツに出場し、ベスト8まで勝ち進んだ。甲子園で2勝し、去年の全国制覇バッテリーが残る中京大中京は夏に向け磐石かと思われた。だが、去年の夏が終わってから森本はこれまでのストレートが投げられなくなっていた。
その原因は内野の守備。実は森本、バッティングの良さを買われ、マウンドに上がらないときは野手として試合に出場していた。その結果、野手としての投げ方がピッチングに影響してしまったのである。
最大の武器チェンジアップを活かすためにも球威あるストレートは必要不可欠。去年の夏の感覚を取り戻すため、森本は下半身の筋力アップに取り組んだ。フォームも入念に見直し、ピッチングの土台作りに全精力をつぎ込んだ。

 

そして迎えた春の県大会。夏の前哨戦となる重要な大会で森本は鮮やかな復活劇を見せる。球速こそ140キロに届かなかったものの、その威力は十分。この日 投じた84球のうち8割以上がストレート。決め球チェンジアップを一度も使わず、7回を投げ、被安打はわずか3。強豪・春日丘を力でねじ伏せた。

 

徐々に取り戻しつつある自らのストレート。
全てはもう一度、甲子園のマウンドに立つため。