名古屋テレビ

  放送番組審議会だより 


 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の番組審議会委員は11名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

 名古屋テレビ放送では、番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分と午前11時25分の2回放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

平成11年度放送番組審議会委員(敬称略)~11名~

○委員長   塩 澤 君 夫  (名古屋大学名誉教授)
○副委員長 矢 崎   藍  (作家 桜花学園大学教授)
○委  員  加 藤 幸兵衛  (陶芸家)
○  〃 村 山 きおえ  (画 家)
○  〃 楠 田 堯 爾  (弁護士)
○  〃 水 野 新 平  (ホーユー社長)
○  〃 関 谷 崇 夫  (名鉄副社長)
○  〃 磯 部   克  (日本ガイシ副社長)
○  〃 石 塚 正 孝  (JR東海常務)
○  〃   木 全 純 治  (シネマスコーレ支配人)
○  〃   小川クリスティーン(金城学院大学客員助教授)


第406回 名古屋テレビ放送番組審議会

●開催日    平成11年7月21日(水)
●出席委員   委員長
副委員長
委 員
 〃 
 〃 
 〃 
 〃 
 〃 
 〃 
 〃 
 〃 
   

塩 澤 君 夫
矢 崎   藍
楠 田 堯 爾
加 藤 幸兵衛
村 山 きおえ
楠 田 堯 爾
水 野 新 平
関 谷 崇 夫
磯 部   克
石 塚 正 孝
木 全 純 治
     ~以上10名~

●議 題 ○局側の事業報告
 『人気者でいこう!』について
 放送番組全般について
 平成11年8,9月の主な放送番組の説明
 事務局報告その他

●議事の概要

 ◇ 事業報告 
6月18日に「静岡朝日テレビ」「長野朝日放送」「北陸朝日放送」「名古屋テレビ」の4社で「中部ブロック会」をスタートさせた。今後番組制作などで協力関係を深めていく。
コンピューターが誤作動する恐れがあるという、いわゆる2000年問題「Y2K問題対策委員会」を設けた。今一度社内システムの再点検を行うと共に、社内外の危機管理計画の策定を行う。
「ニュースステーション」の「埼玉県所沢市のダイオキシン報道」につき、郵政省は6月21日、テレビ朝日に対し「農業生産者に迷惑をかけ、視聴者に混乱を生じさせる、不正確な表現がおこなわれた」として、文書による「厳重注意」をおこなった。

 ◇ 『人気者でいこう!』についての合評
この番組のメインである、芸能人格付けチェックは、知識をベースにして格付けするのではなく、感覚を重んじて評価するという、新しい行き方だと思うが、それを皆が知っている芸能人がやるということで、番組をおもしろくしているのだと思う。
マヨネーズで真珠をつくる話は、実物は見れないが余りにも多くの人が間違えるので、ものの価値というのは一体何なのかということを、自ら疑って考えたぐらいだ。ものの価値について見直して見るキッカケになり得る内容かなと思った。
日本人のブランド品に対する思い込み、ブランドにごまかされる欠点を、もう少し社会的な視点から突いてもいいのでは。実際に安くても良かったり、おいしかったりする訳だから。タレントの舌や目や耳がダメだという見方でなくて、安くてもいいものがあるという面も出したらどうか。
出題に対して、出演者がもっともらしいことを言う、やらせ的なところもあるが、出演者も、視聴者も、また仕掛ける側も、納得した上で失敗すれば突っ込まれるなということを、皆判ってやっていて、そのやりとりを楽しむということで、私はそれはそれでおもしろいなと思った。
人気者たちが一緒に遊んでいる訳だが、人気者を出しておいて、人気者への興味だけでもっているといったような創り方をするといったことに対して、何か寂しい気がする。内容で勝負していこうという、本来の制作者の誇りみたいなものがどうなっているんだろうという気がして、この番組だけでなくて、最近のテレビ全般について、そうした安易な姿勢を感じる。
芸能人ははたしてクイズで一流である必要があるのか。何をもって、一流とするのかと言えば、芸が一流であることで、触覚や味覚や視覚で位置付けられることではない。一流芸能人という表現は、番組の中身と直結しない。一流芸能人の持ってる別の側面をテストするということにした方がいいのではないか。
クイズの合間の2人の冷やかしが、下品な感じがする。好き好きの問題ではあるが、若干過ぎやしないかなと思う。もう少し出演者に傷を付けることのない、多少批判はするけれども、暖かみのある言葉をかけてあげる方がいいのではないかという感じがした。
浜ちゃんなどは、ああゆうつっこみを入れて売っているのが彼なのであって、それによって出演者の被っている皮を剥ぐという、それがおもしろさを生んでいるのではないか。権威のあるものを落としてみるという、それはひとつの番組の狙いだと思う。
連帯責任CDデビューという企画は、3人で50位以内、今、44位だ。6位までに入らなければならないという積み上げは、本人達がドキドキするのが伝わってきた。あの時の会場の反響は大変なものだったが、若い人が本当に楽しんでいるのがいいんだなあと感じた。視聴者というか会場も参加して、スリルを味わっていたのは良かったと思う。
番組が二本だてになっているが、芸能人格付けチェック一本にした方がいいのではないか。格付けチェックでは、ワインでも、バイオリンでもそれぞれ出題されるものの背景が知りたいし、音楽などは、もっと聴いて判断したいという面もある。一つ一つの項目が、時間的に短いので、もっとじっくりやってもらえれば、十分一本立ち出来ると思う。

 ◇ 平成11年7月主な放送番組

(1)特別番組

●デジタルドリ-ムキッズ林間学校99’
放送日時    8月1日(日)
午後2:00~3:25
放送形式 VTRとスタジオで構成
リポ-タ- 萩野志保子アナウンサ-
制  作 テレビ朝日
〔内  容〕
 ソニ-が提案している「デジタル・ドリ-ム・キッズ実験室」のドキュメンタリ-。DDK実験室は、サイエンスプロデュサ-米村伝次郎氏が子供たちに科学は身近でおもしろいものだと、知ってもらう実験教室。実験教室の活動の一つ、DDK林間学校に参加した50人の子供たちが、科学に対して興味を持っていく過程をドキュメントしていく。

 
●サンデ-プレゼント
 あなたは今幸せですか? ~田原総一朗が問う日本人の戦後~

放送日時    8月15日(日)
午後2:00~3:25
放送形式 VTR+生放送
出演・演出 田原総一朗
主な出演者 野坂昭如、井上ひさし、小田実、大島渚、石原慎太郎
他著名人2、30人を含む国民
制  作 テレビ朝日
〔内  容〕
 「戦後」という言葉が風化した99年の夏、田原総一朗がこの半世紀を自分の視点で振り返り、戦後を支えてきたあらゆるもの(戦争、平和、天皇、経済、民主主義・・・)を手掛かりに、多くの文化人、政治家、そして庶民にカメラとマイクを向け、日本人が戦後求めてきたものは何だったのか?私たちはどこにゆくのか・・・と問いなおす。田原総一朗が饒舌の武器をカメラとマイクに代え、新しいテレビのスタイルで番組作りに挑む意欲作となる。


●ドラマスペシャル
 「藤堂志津子スペシャル 黒い瞳」

放送日時    8月28日(土)
午後3:00~3:55
放送形式 VTR放送
出  演 清水美砂、遠山景織子、篠原秀豊 他
脚  本 木村由加子
原  作 藤堂志津子
プロデュ-サ- 林 亮一(北海道テレビ放送)
制  作 テレビ朝日
〔企画意図〕
 北海道テレビ放送制作のドラマは、95年に本格的にスタ-ト。これまでに、ロ-カルドラマを5本、全国ネットドラマを4本制作している。今回は直木賞作家の藤堂志津子さんの原作をもとに、札幌の風景や空気を織りまぜながら、女性の情感の世界を描いていく。


●熱闘甲子園
放送日時    8月7日(土)~8月20日(金)
〔14日間 雨天順延〕

●8/9(月)~13(金)
 23:20~23:50
●8/7(土)8(日)15(日)~20(金)
 23:00~23:30
●8/14(土)
 23:30~24:00
放送形式 ABC発黒ネット送り
制  作 朝日放送・テレビ朝日 共同制作
ナビゲ-タ- 長島三奈
実況アナウンサ- 保坂 和拓(ABCアナウンサ-)
〔内  容〕
 当日の甲子園での試合ダイジェストを、「熱闘」ならではの視点を生かしながらドラマチックに伝える。高校野球そのものの魅力を番組作りの原点に、中継ではみることのできない独自のアングルを生かして、一投一打の裏に隠されたヒュ-マンドラマを逃さず表現する。   オ-プニングテ-マ:TUBE

●高校野球アメリカ遠征記(仮)
放送日時    9月23日(木・祝)
午前帯 55分
放送形式 VTR放送
制  作 テレビ朝日
〔内  容〕
 本大会後、優勝したチ-ムの選手を中心に、日本代表選抜チ-ムが結成され、今年はアメリカに遠征、アメリカ及びメキシコの高校生チ-ムと対戦する。8月27日から9月7日まで、ニュ-ヨ-ク、ロサンゼルスにて7試合を行う予定になっいる。番組では、試合のダイジェストのほか、アメリカの高校生達や家族たちとのふれあいなどを含め、現代の高校野球選手たちのアメリカ遠征を、ドキュメンタリ-的に追いかける。


(3)自社制作番組

●南知多!食い気!お色気?3人娘(仮)
放送日時    8月14日(土)
午後1:55~2:50
放送形式 VTR放送
出  演  熊谷真実、向井亜紀、植田あつき
プロデューサ- 岩本真紀(名古屋テレビ制作部)
制  作 名古屋テレビ ホリプロ
〔企画意図〕
 96年にスタ-トしたこのシリ-ズ。4年目になって今回から出演者もリニュ-アル。愛知県南知多町を舞台に、自然と触れ合い、人と出会い、おいしい物や温泉などを紹介する魅力満載の旅番組。


●ZIP HOT 100 SUMMER SPECIAL’99
放送日時    8月20日(金)
深夜1:08~2時間(調整中)
放送形式 VTR放送
出  演  小林 克也,ZIP-FMナビゲ-タ-、ゲスト
プロデューサ- 新村 裕(名古屋テレビ制作部)
制  作 名古屋テレビ
〔企画意図〕
 毎年恒例となったZIP-FMと名古屋テレビのジョイント企画。第9弾となる今回は、ZIP-FMファンを集めての公開収録によるカウントダウンプログラム。KING of DJ 小林克也をホスト役に、通好みの音楽的なト-クを中心とした硬派なランキング番組になる。


●テレメンタリ- 「閉ざされた法廷」(仮)
放送日時    8月21日(土)
午前7:00~7:30
放送形式 VTR放送
ディレクター  水元 利香(名古屋テレビ報道部)
プロデューサ- 野見山 茂(名古屋テレビ報道部)
制  作 名古屋テレビ
〔企画意図〕
 2・26事件や相沢事件(永田事件)などの裁判を担当した、愛知県出身の陸軍法務官・小川関治郎(故人)。法務官という地味な存在ではあったが、法廷という場から、戦争へとひた走る日本の姿を見つめ続けた。その目に映っていた時代とは...番組では、小川氏の3女が、父の日記等をもとに、それまでほとんんど知らなかった「法務官」としての父の姿をたどっっていく様子を追いながら、戦争に向かって加速していく日本と、その流れに非力ながらも立ち向かおうとした、ひとりの法務官の姿を描く。


●「ドン・キホ-テ隊 神々と出会う」(仮)
放送日時    8月28日(土)
午後1:00~1:55(予定)
放送形式 VTR放送
ディレクタ-  海老名 敏宏(名古屋テレビ制作部)
プロデューサ-

海老名 敏宏(名古屋テレビ制作部)
野田 実  (名古屋テレビ制作部)

制  作 名古屋テレビ
技術協力 名古屋テレビ映像
〔内  容〕
 今年、10年目を迎える名古屋テレビの人気番組「Let’s!ドン・キホ-テ」この地方の身近なアウトドアをテ-マに、大自然とそこに暮らす人々の生活の知恵や文化を体当たりで実感してきた。今回は、1時間のスペシャル番組。東紀州アウトドア体験紀行である。熊野古道をめぐり、舟津川や、熊野川をカヌ-で下る。もちろん釣りやワイルドなキャンプもやる。

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