名古屋テレビ

  放送番組審議会だより 

 
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は10名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。

名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますので、どうぞご覧ください。
 
2002年度放送番組審議会委員(敬称略)~10名~
委  員  長   幸兵衛 (陶芸家)
副 委 員 長 伊豫田 静 弘 (知立市文化会館長)
委      員 赤 塚 行 雄 (社会評論家)
高 田 弘 子 (都市調査室代表)
ハンス ユーゲン・マルクス 南山大学長)
野 嶋 孝 (中部電力副社長)
呉 智 英 (評論家)
河 合 弘 登 (河合塾理事長)
片 木 篤 (名古屋大学大学院教授)
      作家)




  第439回
名古屋テレビ放送番組審議会
 
開  催  日 平成14年11月15日(金)
      加 藤 幸兵衛
  委     員 赤  塚  行  雄
  高  田  弘  子
  ハンス ユーゲン・マルクス
     
  片 木 篤
海  月  ル  イ
 
~以上7名~






 議題  (1) 事業報告
  (2) 課題番組「げりらっパ」
  (3) その他




議 事 の 概 要
◇ 事業報告(桑島社長)
   
  中間決算は、減収減益の見通し。テレビ業界は景気の変動を受けやすい構造になっています。来年暮れから始まるデジタル放送は、多大な設備投資を伴います。これからは、景気もいつかは回復するでしょうが大きな成長は難しく、当社としては、景気変動の影響を受けにくい収入構造を構築することが、必要と見ています。
  2005年の愛知万博、中部国際空港の開催・開港に合わせ「万博・空港プロジェクト室」を立ち上げました。地元のテレビ局として、積極的に取り組んでいく方針です。
  「オンブズ6」の委員に、上智大学助教授の音好宏氏、中部経済同友会代表幹事で日本ガイシ代表取締役副社長の磯部克氏、名古屋弁護士会所属の村瀬桃子氏の3氏に委嘱しました。放送の倫理と人権に関して、視聴者からの訴えや苦情に対応するとともに、独自に問題提起もしていく専門機関で、放送番組審議会とともに会社の両輪として進めていこうとするすものです。
 
 
 



課題番組「げりらっパ」
11月の課題番組、自社制作の深夜番組「げりらっパ」について、意見を伺いました。
委員の主なご意見を紹介します。
深夜の放送だが、夜中に見ていると寝ちゃうなーという感じ。もう少しテンポがあってもいいかなと思った。一番面白いのは、楽屋裏を全部見せていることだが、いっそディレクターやプロデューサーの顔も見せたらどうか。タレントだけがおどおどしているのでなく、その場のスタッフの顔も見てみたい。
プロセスそのものが番組になるのが、最近のバラエティー番組の傾向だ。作られる過程を信用していないが、作られた結果を問題にはしない。失敗の方が(=らしさの有る方が)番組になる。つまりハプニングが大きいほど番組になる。如何に予定調和を排し、作為を見せないようにするかがポイント。今回は予定調和になってしまい、ゲリラ足りえなかった。全員が巧く仕切って、その場をマネジメントしてしまった。
題名は覚えやすいが、ゲリラ的ハプニングが足りない。ハプニングがテレビの本質で、パースペクティブはテレビには無い。テレビ全体の問題だが、何かを発見する効果を狙って欲しい。
制作の過程を出来るだけ見せることで、芸能人と一般の市民のインタラクティブをおこし、市民も参加しているような気分になる。こうした発想自体が大変いいし、評価したい。
もっと期待していたが、進行役の力量不足のためか、期待はずれだった。特に良い面も悪い面も無い。やらせ、わざとらしさも許容範囲。みんな判っていることだ。
「ゲリラ」という言葉の意味は「周到な用意をして急に出没する」というようなことで、ゲリラする側(用意する側)とゲリラされる側(不意を突かれる側)の落差が大きければ大きい程、番組の力量が出る。そうしたことからすると、さまぁ~ずも女性タレントも力不足。面白いことをやろうとしているが、結果として出ていない。
突撃訪問、内容変更、アドリブが、この番組の持ち味らしいが、それが視聴者に好まれるのは、全て予定調和のように進む人生と、世の中に対するささやかな反発なのかもしれない。やらせの部分があったとしても、そこも含めて楽しみ、また、ある種の快感を感じるのは、時代の風潮でもある。
   
以上のようなご意見でした。
その他
12月の放送番組審議会は休会で、1月は22日(水)午後2時からの開催予定。
課題番組は、12月15日(日)放送の開局40周年記念番組「コーリュー」を予定しています。



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