連覇へ好発進
高校野球、夏の甲子園。
注目はなんといっても中京大中京の連覇なるか。
山中主将、堂林翔太投手、河合完治選手などタレント軍団が
甲子園を制した、あの夏から1年。
今年の開会式で、
磯村主将一人だけではなく選手全員、深紅の大優勝旗を手に
先頭で行進する姿は、私たちとっても誇らしいものでした。
一回戦の山口・南陽工業戦は、逆転勝ち。
ちょっとヒヤヒヤしましたが、底力を見せつけました。
2年連続全国制覇に向けて好発進です。
選手たちにはもうひとつの思いがあります。
「大藤先生と、少しでも長く野球がしたい」。
大藤敏行監督(48)は、この甲子園を最後にユニホームを脱ぎます。
愛知大会決勝の後には
「こどもたちに、ありがとうと言いたい」と涙を浮かべ、声を詰まらせた
大藤監督。
甲子園のベンチでの表情は、これまでよりも穏やかに見えます。
あの田中将大投手を擁した駒大苫小牧以来の偉業を達成した時には、
愛知大会で封印した、
大藤監督が宙を舞う姿が見られるに違いあリません。
そのとき、大藤監督はどんな言葉を聞かせてくれるでしょうか。