佐藤 裕二

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路上駐車の取り締まり民間委託

駐車違反の取締りの民間委託。名古屋市内16の警察署管内に民間駐車監視員144人を投入して始まりました。路上駐車の車は確かにずいぶん減りました。

今回の法改正に敏感に反応したのが宅配便業界。配達の為にちょこっと停めただけで駐車違反をとられてはたまらないと、対応に乗り出しました。

ヤマト運輸は斬新なアイデアで対応。ヤマト運輸中部支社・木村さんは「ウチはリヤカー使ってます」と胸を張ります。電動自転車でリヤカーを引っ張り荷物を配送するという、まさに原点回帰的発想。これなら「軽車両」という区分になり、改正道路交通法で取り締まる対象の「車両」にはあたらないということ。しかも、この時代にリヤカーとはかなり目を引くでしょうから、PR効果もある。ガソリン車に比べれば環境にも優しい。一石三鳥と言えるでしょう。

そんな宅配便業界が憤っています。今回の法改正。実は「郵便事業に使用する車両は駐車禁止規制等から除外」なんです。ん?どういうことか?例えば、同じ場所に駐車しても、民間の宅配便のトラックは切符を切られ、日本郵政公社のトラックはお咎めなし、ということなんです。これはおかしい!警察庁を直撃取材。するとあっさりとこんな答えが。「ゆうパック等の小包郵便物を集配する車両については、交通規制の除外措置を認めないこととする方向で現在検討中です」とのこと。さすがの警察庁も民間からの「不公平だ」の声を受け、考えを改めたようです。「検討中」というところが引っかかりますが、不公平はいけません。

そもそも違法駐車はルール違反。救急車や消防車が現場に辿り着けなかったり、車椅子や白杖を使っている方も本当に迷惑していると聞きます。車社会の東海地方。製造技術だけでなくマナーでも全国の、いや世界のお手本になりたいものです。