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時差ボケ

2004/09/18放送

 アテネオリンピックでは、過去最多の37個のメダルを獲得した日本選手達。その影にはアスリート達の知られざる努力があった。それは時差。アテネと日本の時差は7時間。果たして選手達はどうやって克服したのだろうか?

時差ボケとは?
 体内リズムのズレによっておこる睡眠障害や疲労感、食欲低下などの症状をいう。暗くなるとメラトニン(眠くなるホルモン)が分泌される為、暗いときのほうが寝つきやすい。逆に光を浴びるとメラトニンが抑制され、体が起き、その瞬間から朝になる。そして、いい体内リズムを作るには、光を浴びた瞬間から16時間後に寝ると良い。

 アテネオリンピックで日本人選手の成績が良かったのは、実はこの時差がおおいに有利に働いたことが関係している。日本を昼の12時に出発したとする。日本から見て西方向に移動するアテネに到着するのは朝の5時。光がある為、日本の体内リズムのズレが少ない。しかし東方向のロサンゼルスに移動する場合は、到着時間が夜8時。光がない為、日本とはまったく逆になり、体内リズムがズレてしまうのである。アテネは日本人選手にとって有利な国だったと考えられるわけである。

 そこでスポ研では、アテネオリンピック観戦帰りの大学生に協力してもらい、時差ボケを治す実験を行った。まずは帰国した日に100メートル走のタイムを計測。結果は11秒86、いつもよりも疲れてしまったと言う。そこで今度は時差ボケを治す方法を1日実行してもらった。


時差ボケ解消法
(1)光(自然光)を浴びる
 光を浴びれば、体内リズムが整えられる。
(2)ビタミンB12を含む食材、レバーや豚肉などを摂る
 ビタミンB12は脳神経を正常に保つ効果がある。
(3)就寝はカーテンを開けたまま寝る
 朝の光が体内のリズムをリセットし、目が覚めやすい。
(4)朝起きたら軽い運動をする
 運動することで目を覚まし、体を慣れさせる。


そして翌日タイムを計測。すると、なんと11秒57。たった1日で0.29秒も上がったのだ!
まとめ

時差ボケには光が一番効く

睡眠のリズム調整に光は最も重要な治療法なのである。

次回予告

アスリート達の足元には最新技術が結集した物がある。
それは、靴!
いまや成績を左右するほど重要な物となった靴に迫る!

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