愛知・碧南市長選告示、16年ぶり選挙戦に　現職に新人2人が挑む三つ巴の戦い

任期満了に伴う愛知県碧南市の市長選挙が14日、告示されました。現職のほかに新人2人が立候補しました。

　立候補をしているのは届け出順に、現職の禰宜田政信さん(72)、前市議の新人・小池友妃子さん(54)、前市議の新人・鈴木良和さん(67)の3人です。

　愛知県の南部に位置し、人口約7万2000人の碧南市。

　5回目の当選を目指す現職の禰宜田政信さんは、4期16年の市政運営の実績や、18歳までの医療費無償化などを訴えています。

「いろいろ要望がある。これを財源がなければそれをかなえることができない。ただ口で言うだけではだめ。それを着実に16年間やってきました」（無所属・現 禰宜田政信氏）

　告示日から精力的に市内各地を回った禰宜田さん。16年ぶりの選挙活動となります。

「やはりいいですね。自分の考えを議会ではしゃべっているんですけど、こういった街なかで話す機会はなかったので」（無所属・現 禰宜田政信氏）

　直近3回の市長選が「無投票」だった碧南市。

　新人の前市議、小池友妃子さんは、「多選の是非」を争点のひとつに掲げます。

「相手候補はとても大きい壁です。16年間だれも手を挙げなかったこの戦いに立ち向かいたい」（無所属・新 小池友妃子氏）

　小池さんは高校の授業無料化を含めた子育て政策などを訴え、碧南市で初めてとなる女性市長を目指します。

「碧南から日本を変える勢いで、これからの子どもたちが夢や希望描ける社会をここ碧南からどうかみなさんお力を貸してください。一緒になって日本を変える勢いで、ここ碧南から変えていきたいと思います」（無所属・新 小池友妃子氏）

　新人の前市議、鈴木良和さんが争点の一つに掲げるのは、2年前に指摘された現職の禰宜田さんと旧統一教会との関わりについてです。

　禰宜田さんは、これまで「市長として公務で関係するものはない」と説明。

　「旧統一教会の問題が注目を集めるようになって以降は、個人の政治活動であっても、関係は控えている」としていますが、鈴木さんは問題視しています。

「もし現市長が当選したら、4年間、また暗い闇の中に入っていくような気がします」（無所属・新 鈴木良和氏）

　鈴木さんは、小中学校の給食費の補助増額や、道の駅の整備などを訴えています。

「確実に1歩1歩前進し、誠実かつ安全安心を強調し、将来の碧南市をつくってまいります。実行力がある、実現性がある政策をしてまいりたい」（無所属・新 鈴木良和氏）

　碧南市長選挙は21日に投票が行われ、即日開票されます。

（4月15日15：40～放送 メ～テレ『ドデスカ＋』より）