フィギュア・りくりゅうペア、始まりの地は愛知「運命のパートナーだ」 オフはコメダ「ナポリタン好き」
2023年4月13日 16:43
13日から開幕するフィギュアスケートの世界国別対抗戦。地元からは、歴史を塗り替え続ける「りくりゅう」ペアが出場します。2人にとって愛知は特別な場所でした。
三浦璃来選手(21)と木原龍一選手(30)
フィギュアスケート最強国を決める団体戦・世界国別対抗戦。
2年に一度、強豪6か国が日本に集結、4種目による総合成績で世界一を争います。
過去7大会、全てでメダルを獲得してきたチームニッポン。
浅田真央さんや安藤美姫さんをはじめ、実はこれまで一度も途絶えることなく愛知のスケーターが出続けています。
3大会ぶりの世界一へ、カギを握るのは中京大学の三浦璃来選手(21)と愛知県東海市出身の木原龍一選手(30)が組む通称「りくりゅう」ペアです。
三浦璃来選手
「喧嘩は日常」というほど仲がいい「りくりゅう」ペア
今シーズン、怒涛の快進撃を見せている二人。
グランプリファイナルでニッポンペア初の世界一に輝くと、さらに世界選手権も初制覇。
新たな歴史を刻み続けました。
「喧嘩は日常」というほど仲がいい二人は、リンクを離れても氷に夢中。
かき氷を食べるタイミングも息ぴったりです。
木原龍一選手
木原選手「2人じゃないとチームが成り立たない」
今シーズン5戦全勝の負けなし。
しかし、その輝かしい成績の裏で困難に直面していました。
シーズン前の2022年7月、三浦選手が左肩を怪我、2ヵ月もペアの練習ができない状態が続きました。
「2人で滑るところを木原選手が1人で滑っているのを見て、『あそこに私今いれないんだな』ってすごく悲しい気持ちになりました」(三浦璃来選手)
10月のシーズン初戦、グランプリシリーズ・カナダ大会。
本格的な練習を始めてわずか2週間で挑みました。
「試合前に緊張して不安になっているところを、木原選手が何回も『大丈夫だよ』と安心させてくれました」(三浦璃来選手)
「ツイストリフト」や「スロウトリプルルッツ」など、技を繰り出す姿はまさに一心同体。
一緒に練習ができなかったブランクを感じさせない演技でグランプリシリーズ、ニッポンペア史上初の優勝。
より絆を深めた2人は、勢いそのままにニッポンペア初の世界一にのぼりつめました。
「僕たちは2人じゃないとチームが成り立たないとすごく感じました」(木原龍一選手)
名古屋市港区のスケートリンク
三浦選手「出会いの場所」愛知との深い結びつき、コメダ珈琲店の常連?
チーム結成4年目で大躍進を遂げている「りくりゅう」ペア。
実は、愛知に深い結びつきがありました。
「私にとっては出会いの場所ですね」(三浦璃来選手)
「僕たちの初めてのトライアウトが名古屋なので、スタート、始まりの地かなと思っています」(木原龍一選手)
出会ったのは、名古屋市港区にあるスケートリンク。
コメダが好きな「りくりゅう」ペア
日本に帰国したときは、愛知でも練習をする二人。
よく訪れるお店もあるそうです。
「シーズンオフは、お腹空いたなってお昼ご飯行きたいなって思ったらコメダに行きます。ナポリタンがめちゃめちゃ好きです。飲み物だと蜂蜜コーヒーがおすすめです」(三浦璃来選手)
「りくりゅう」ペア
初めて出会った日の衝撃「これは『運命のパートナーだ』」
ペアの魅力といえば、空中に投げる「スロウジャンプ」やコンパスのように円を描きながら滑る「デススパイラル」。
頭上に持ち上げて降ろす「リフト」など二人で繰り出すダイナミックな技。
「りくりゅう」ペアが一番得意とするのは、頭上に投げて受けとめる「ツイストリフト」です。
「空から回っている女性が落ちてくるので、日常生活ではないですよね」(木原龍一選手)
実は、この技、初めて出会った日にも挑戦。
「ツイストってこんなに高く上がるんだって思ったのが第一印象でした」(三浦璃来選手)
「ツイストの高さが今まで出たことがない高さが出たので、その瞬間に雷が落ちて、これは『運命のパートナーだ』と」(木原龍一選手)
「りくりゅう」ペア
世界最強ペアがチームニッポンを3度目の世界一へ
運命的な出会いを果たし、ニッポンの歴史を塗り替え続けてきた2人。
今シーズン締めくくる大会となるのが世界国別対抗戦です。
男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目の総合成績で争う世界一決定戦。
ニッポンが苦手としてきたカップル種目に現れた世界最強ペアが、チームニッポンを3度目の世界一に導きます。
「国別対抗戦では、しっかりチームジャパンの力になれるよう、二人で精一杯滑り切ります。どうぞ応援よろしくお願いいたします」(木原龍一選手)
(4月13日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』「じもスポ!」コーナーより)