20キロのダイエットでボディ大会へ
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近年は、健康的で美しい筋肉やボディラインを競うコンテストが、活況を得ている。『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』に出場したパーソナルトレーナーの中尾久美子さん(52歳/取材当時)は、高血圧で鼻血が出たことで72キロから54キロまで減量し、大会では美しいボディを披露した。一方、ネイリストの福永舞美さん(29歳/取材当時)は、仕事のストレスによる過食で65キロになりダイエットを決意。20キロの減量に成功し、大会ではメリハリのある美しいボディを披露した。彼女たちがダイエットやボディメイクにハマった理由、大会出場のきっかけなどについて話を聞いた。
【写真】プリッと上がった美尻も…スラリとした美ボディを披露した福永舞美さん&中尾久美子さんら出場者
◆「私だってできたんだから! あなたもできる」ボディメイクで約20キロ痩せたいまだから伝えたい想い
中尾さんは、トレーニングを始めてトータルで5年ほどが経つ。1年ほど普通のジムに通い、その後の4年間はパーソナルトレーニングに通っている。体重は最高で72キロくらいにまでなったことがあるという。
「ダイエットを考えるようになったのは、血圧が上がって鼻血が出るようになったから。当時は大阪で公務員をしていたのですが、仕事が忙しくて残業も多かったので、自分をメンテナンスする時間がなかったんですね。でも、『これではいけない!』と思い、ジムに通い始めました」
1年半ほどで約20キロ痩せ、現在の体重は54キロ。最初の半年で約12キロ落とし、そこからさらに約10キロを落とした。
「トレーニングと食事改善で少しずつ身体の変化を感じられるようになったので、そこからは自分でも勉強を始めました。最終的には、同じような悩みを持つ人に寄り添いたい思い、トレーナーの資格を取得しました」
トレーナーの資格を取得した後、中尾さんは公務員を辞めて、パーソナルトレーナーへと転職をした。
「周りの人から止められたのですが、それよりも『誰かを助けたい』という気持ちが強く、新しい環境へ飛び込みました。私がパーソナルトレーナーを始めたのはコロナ禍が始まった頃だったので、オンラインレッスンも取り入れながらのスタートでした。大変な状況の中でも身体を変えたいと思っている方はいるのだと実感しました」
太っていた頃は「私なんて」が口癖で諦めてしまうことが多く、自分自身の気持ちに苦しめられていたという。
「身体がしんどくなると心もしんどくなる。逆に、健康になると前向きになれるということを実感しました」
最初は「とにかく痩せる」「体重を落とす」という思いからスタートしたが、血圧が下がりボディラインが変わると「もう少し変わりたい」と欲が出てきたそう。
「その延長線上で大会出場を決め、ボディメイクに真剣に取り組んできました。私が大会に出ることで、過去の自分と同じような思いをしている人たちに、『私だってできたんだから、あなたもできるわよ!』と伝えたいです」
トレーニング中は自分自身に集中できる至福のときであり、自分と向き合えるところが最大の魅力でもあると中尾さんは考える。
「私はトレーニング中のことを“自分会議”と言っているのですが、一番無になれる(雑念が無くなる)時間なので、それが心と身体の両方に良い影響を与えています」
◆「20代を美しく過ごしたい」ボディメイクに真剣に打ち込み20キロの減量に成功
福永さんの現在の体重は43キロ。約5年前の太っていた頃は最高で65キロあり、そこからトレーニングをして少しずつ体重を落とし、20キロ超えの減量に成功した。痩せようと思ったきっかけは「20代を美しく過ごしたい」と思ったからだという。
「もともとやせ型だったのですが、仕事のストレスで過食気味になってしまって。それが20歳頃なのですが、65キロまで太ってしまい、『このままではダメだ、痩せよう!』と思ってダイエットを始めました」
ジムのスタッフさんや日本大会でTOP10入りした人など、身近にボディメイク大会に出場している人がいて、そういった人たちに憧れてボディメイクに真剣に打ち込むようになっていった。
「筋肉がつきにくい体質だったので、太るとだらしなく、痩せるとヒョロヒョロになってしまう体型が長年の悩みでした」
ただ、ボディメイクをすることで筋肉がついて身体にメリハリが出るようになり、女性らしいキレイなシルエットになれたことが一番うれしいと福永さんは言う。
「やっぱり『キレイになったね』と言われると純粋に嬉しいですね。いま最も自信のあるボディーパーツは脚とくびれです。あと、周りの人から『イキイキしている』と言われることが増えました。今の憧れは、バービー人形のようなバランスの取れた体系です」
ボディメイクを始めたことで、自分に自信を持てるようになり、着たい洋服も迷わずに着られるようになったそう。
「以前の私は、デザインは可愛いのに、二の腕が気になって躊躇してしまう洋服もありました。そういうことを気にせずに洋服を選べるようになりました。それに最近では、ボディラインが出る服を着ることも増えたので、街中で『あの人スタイルいいね』といった声が聞こえてくると嬉しくなります」
(提供:オリコン)