片平なぎさ(村田和江役)

Q.原作を読んだ感想は?

晃子さんが明るいだけになおさら、命の終わりを告げられた人間の無念さが胸を締めつけてきました。と同時に、娘を想う母親の強さを感じました。

Q.村田和江はどんな人物?

実在している方なので、どんな人物とは決められませんが、
私が演じた村田和江は、同じ女性として心を揺さぶられながらも、編集者として一線を引いたところで晃子の応援者でいようとしたのだと思います。

Q.晃子を支える結果、十朱さん演じる美津子と対立する役、演じてみていかがでしたか?

「対立」とは違うと思います。
「ゆりあへの晃子の想い」と「晃子への美津子の想い」はどちらも娘を想う母の愛である事を村田は知っていたので、晃子の本が完成すれば、解決する事に気づいていたのだと思います。ただ、十朱さん演じる美津子の苦しさに手を差し伸べられない苦しさを感じていました。

Q.晃子さんからゆりあちゃんへのメッセージで共感できるものは何ですか?

「いっぱい好きな人と一緒にいて楽しい思いをするのよ」
「偉い人にならなくてもいいから幸せな人になって下さい」
メッセージはどれも素敵なものばかりですが、敢えて、この2つを選ばせていただきました。私自身の人生のテーマと通じるところがあるからです。

Q.共演者の方との思い出や印象は?撮影現場の雰囲気は?楽しかった出来事や、辛かった出来事など

元気な晃子さん(常盤さん)が少しづつ死に近づいていく過程で、まるで透き通ってしまいそうなほど儚げな表情になっていく姿にドキッとしました。

Q.若松監督の演出はいかがでしたか?

現場が明るかったのは監督の持つ空気感によるところが大きかったおもいます。
それでも、芝居の演出となると顔つきが一変し、細かな動き、表情、感情のとらえ方まで見逃さない方で、とても刺激的でした。

Q.このドラマのみどころは?

沢山のメッセージ性があるところです。
頑張って生きた晃子さんから教わる事が必ずあると思います。