研究コーナー

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「フリークライマー 尾川智子」

2009/09/12放送

今回のゲストは、愛知県田原市出身の、フリークライマー・尾川智子選手。
国内唯一の女性プロクライマーとして、世界の岩を舞台に活躍するトップクライマーの驚異の肉体と技披露し、岩への熱い思いを語ってくれました。

大学時代にクライミングに出会った尾川選手は、クライミングの中でも命綱もなしで岩を上るフリークライミングへと進みました。大掛かりな装備もなしに岩に向き合うフリークライミングでは、己の肉体だけが、頼り。
そこで、伊集院所長の予想は「やっぱり握力がすごいのでは?」。
と、いうことで尾川選手に握力を測ってもらいましたが、結果は意外にも21.7キロと一般同世代の女性よりも低い数値に。
尾川選手によれば、握力という手の平の力というよりも、指先の指力が、クライマーにとっては最も重要。そんな尾川選手が、その指力をあるスペシャルな技で披露してくれました。それが、指懸垂!!懸垂を右手指2本、左手指2本のみで行うという、超絶技!!
あまりに、楽々とやすやすと指懸垂を行う尾川選手に、所長もただただ唖然。トップクライマーのすごさに、脱帽でした。

さらに、スタジオでは、これまで世界の数々の岩にチャレンジしてきた尾川選手に、独断で『岩 ベスト3』を選んでもらいました。

3位 アメリカ・テキサスのマイルドターキー
理由:命綱無しに上ったなかで、ほぼ一番高い岩(25メートル超級)

2位 東京・青梅 忍者返し 「虫」
理由:「忍者返し」は岩の名前、「虫」は岩を登るときのライン(課題)の名前。
実は、岩のラインなどの命名権は、最初に上るのに成功した人がつけることができるのですが、このラインの名前は「指をかけれるとっかかりが虫のように小さい」という意味でつけられたとのこと。この命名のセンスが素晴らしいから。

1位 栃木・那須塩原 カランバ
理由:非常に難易度が高いとされる岩で、日本女性では最初にこの難易度の岩をクリアしたので

今後も多くの岩にチャレンジしていきたいと尾川選手。近いところでは、南アフリカの『ロックランド』行きが、最初のチャレンジとなります。


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