スタッフの一言/日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフそんな彼らが取材先で感じたことをつづる

064

地獄のキャンプと戦う新人選手

2008/02/13
今回の担当者

2月1日、ドラゴンズの沖縄キャンプがスタートしました。野球班の私も、選手会主催の沖縄合同自主トレから沖縄入りし、日本一の練習量を誇る、中日ドラゴンズの練習取材に行っています。

今年は昨年と違い、1、2軍をしっかりと分けてキャンプを行っているドラゴンズ。主力選手などは北谷(ちゃたん)球場で、逆にベテランや新人選手は読谷(よみたん)球場で毎日のように日が暮れるまで練習を行っています。他球団の多くがキャンプインから1週間くらい経過すると、練習試合などを行う中、ドラゴンズはまだまだ基礎的な練習の繰り返し。正直なところ「地味」な部分が多く、その中からニュースや企画となる「ネタ」を探すのは当然ながら難しいのが現状ですが、それでも日本一の練習量が裏付けるように、ドラゴンズはこうして強くなっていくのだなと改めて感じさせてくれるのも、この沖縄キャンプなんです。

そんな中、この地獄のキャンプに必死に喰らいついている新人選手たち。大学生・社会人ドラフト1巡目の山内壮馬投手(杜若高校→名城大学)は読谷でのスタートとなりましたが、主力選手が数多くいる北谷にここまで2度呼ばれて、落合監督やコーチ陣にピッチングを披露。キャンプ北谷2度目のブルペンでは160球を投げ、タフな部分を見せる一幕も。「当初は80球くらいで止めようと思っていたけど、調子が良いので投げました」と本人が大好きなピッチングで当初の倍を投げ込む所は、さすがドラフト1巡目。ブルペンで途中から山内投手の球を受け続けた7年目の前田章宏捕手に話を聞くと、「ストレートは切れているし、変化球もいい。ずっと投げようとするのでこっちが心配になるくらいでした」と新人投手に気を配りながら、感心しているようでした。

「周りが凄い先輩ばかりだから、ついついペースを乱してしまうんです」とチラリと本音もこぼした山内投手。経験した事のないハードな練習に耐えながら、自分自身の心とも毎日戦っているのだなと、取材をしていて感じます。本人の目指す「開幕1軍」を掴み取れるように頑張ってほしいと願うばかりです。

ディレクター:Y

backnumber