スタッフの一言/日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフそんな彼らが取材先で感じたことをつづる

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頑張って

2007/12/19
今回の担当者

一般的に別れの季節といえば3月が思い浮かびますが、プロ野球の世界では今がその時期にあたります。引退、トレード、戦力外。様々な理由でチームから去っていかなければなりません。プロ野球の場合、支配下選手数が決まっているためドラフトなどで新しい選手を獲得すればその人数だけチームから出て行くことになります。

先日、育成選手としてドラゴンズで2年間プレーした地元名商大出身の竹下選手が引越しのため寮から大きな荷物を運び出していました。竹下選手はトライアウトを受けプロの世界に残れる道を探していましたが、どこの球団からも声がかからず、今後は一般企業に勤めながら何とか野球を続けていくそうです。
一方、同じく戦力外通告から見事、楽天に合格したのはプロ4年目の石川賢投手。石川投手は現在毎日のようにナゴヤ球場の室内練習場でトレーニングに励んでいます。プロに残れるかどうかは別にして新たな道を歩き始めた二人。そしてそんな彼らに僕たちがかける言葉はいつも「頑張って」の一言のみ。もちろん彼らが「頑張っていない」訳ではないのは知っているのですが、この言葉以外に掛ける言葉が思いつかないのが正直なところです。

毎年この季節になると頻繁に使う言葉「頑張って」は新しい道を歩む選手たちの少しでも力になれるようにという励ましの言葉でもありながら別れの言葉でもあるのです。

ディレクター:T

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