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名古屋オーシャンズ 森岡薫

2008/02/02放送

9月に開幕したフットサルの全国リーグ「Fリーグ」。全国各地から8チームが参加し、3回戦の総当りリーグ戦方式で争われる。

この地方からFリーグに参加しているのが名古屋を拠点に活動する「名古屋オーシャンズ」である。名古屋オーシャンズ(前チーム名 大洋薬品バンフ)は昨シーズン、全日本選手権、東海フットサルリーグ、地域チャンピオンズリーグの3つの大会で優勝し、圧倒的な強さを見せた。その成績から見ても、今シーズンのFリーグ優勝候補の大本命に挙げられている。

そんなチームの中心人物が「森岡薫」である。森岡はペルー生まれの日系三世。13歳のとき父親の仕事の関係で来日し、その後は東京の中学校を卒業し高校へ進学したが、中退。建築現場で働きながら暮らしていた。そして、森岡は21歳のとき、フットサルと出会う。当時目標もなく、不安な日々を送っていた森岡はフットサルに魅了されていく。森岡は中学でもサッカー部に入るわけでもなく、本格的にサッカーをしたことが無かった。それでもそれから7年。今やオーシャンズのエース、さらには日本フットサル界を代表するストライカーへと成長を遂げた。

そしてFリーグが開幕。前評判どおりの強さを見せるオーシャンズ。森岡も第6節までに3ゴールを挙げるなど、オーシャンズの勝利に貢献する活躍を見せた。しかし…迎えた11月4日。ステラミーゴいわて花巻との一戦。この試合、森岡は累積カードで出場停止だった。森岡不在のチームはまさかの敗戦。試合の結果を聞いた森岡は、この事実にエースとして責任を感じていた。

目標ではなく「義務」と語る森岡。そんな男を支えるのは、去年婚約した、寛美さん。彼女の存在が森岡のを支えている。

そしてオーシャンズは始めての黒星をきっかけに結束を強めた。なんとその後リーグ新記録となる10連勝を記録。エース森岡は大分戦でハットトリックを達成するなど、リーグ終盤へ来てその勢いを加速させた。そしてオーシャンズは次の試合に勝てば優勝へ王手をかけるところまでたどり着いた。対戦相手はオーシャンズが唯一黒星を喫した因縁の相手、ステラミーゴいわて花巻。重要な一戦に向け森岡は慢心など一切無かった。

貪欲に勝利を目指すエース森岡がオーシャンズを初代王者へと導く。