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グローブのこだわり

2006/09/02放送


グローブに強いこだわりを持つプロ野球選手は多い。
例えば、ファイターズのSHINJO選手はプロ1年目のときに自分の給料で購入したグローブを10年以上たった今も使っている。
ドラゴンズの井端弘和選手は打球に負けないしっかりした、でも手の感覚で捕る為に人より軽いものをメーカーに頼んで作ってもらっている。
さらに井端選手は移動のときにグローブが型崩れしないように特注で専用のジュラルミンケースを使っている。 まさに特別なもの。そんなプロのグローブを手掛けているのが、(株)ミズノ グラブマイスター 岸本耕作さんである。
ちなみにグローブの製造工程を簡単に説明すると…
  • 選別、裁断(色、手触りなど革を選別。グローブの型をパーツ
    ごとに切る)
  • 縫製(指や表や裏の皮を縫い合わす。最も難しく大事な工程)
  • 返し(ここまで裏向きで縫製されてきたものを表側に返す)
  • 裏入れ(手を入れるパーツと捕球部を特殊な接着剤を使って
    合体させる)
  • 仕上げ(パンチングマシンなどを使って革をほぐす。馴染ませる)
岸本さんはすべて手作業でおよそ6時間かけて一つのグローブを完成させる。 ミリ単位だというプロの要望に天然の牛の革を使う以上、完璧には応えられないという。 だからこそ岸本さんはひとつの作業が終わるたびに自らの手でフィーリングを確認する。
「プロの場合はグローブを手にはめたときのフィーリングで決まるので材料選びが一番大事」
プロのグローブには達人の技と選手のこだわりが詰まっている。

そこで、野球に詳しい伊集院所長にグローブに関するクイズに答えてもらうことに。 賞品はナント、井端選手が使用しているのと全く同じグローブに名前の刺繍入りというプレミアもの。 がぜん力が入る伊集院所長。
ゴールデングラブ賞のあの黄金のグローブでキャッチボールはできるか?という1問目は楽々クリア。 (実はあの黄金のグローブは軟らかく普通にボールがつかめるので、正解はできる。)
そして2問目はドラゴンズの英智選手から「打球を掴み易くする為にしている工夫は何でしょうか?」という問題。 正解は「グローブの小指のところに小指と人差し指をいれる」で、こうすることでグローブが大きく開きポケットが深く使えてボールをしっかり掴めるとか。このプロの究極のこだわりは伊集院所長もさすがにわからず、不正解。
賞品をゲットできず凹んだ所長でした。
プロのグローブには本当にこだわりが詰まっています。

次回予告

今回は2006年プロ野球ペナントレースも終盤をむかえ、野球のルールを大研究!! ジャイアンツ尾関の3塁ベース踏み忘れや落合監督が審判のジャッジに納得がいかず詰め寄るシーンが何度もあった今シーズン…
そこで知ってそうで知らない野球ルールのクイズに伊集院所長が挑戦。
野球通でならす伊集院所長の意地がミラクルを引き起こす!!

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