研究コーナー
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105

背番号10

2006/06/17放送

背番号10。サッカー界ではエースナンバーとされている。
いったい何故、背番号10が、エースナンバーになったのか?
歴史的に見るとその時代次代で活躍したのが10番をつけている選手が多かった。

世界に目を向けてみると、歴代のスーパースターのほとんどが好んで
10番をつけている。
マラドーナ、ジーコ、リネカー、デルピエロ、ジダン、ロナウジーニョ、
トッティ、ルイコスタ

中でも背番号10の先駆者はペレ
4度のワールドカップ制覇など、数々の金字塔を打ちたて、 サッカーの
神様、20世紀最高の選手と言われる。
以来、多くのサッカー少年は、10番を特別な目で見るようになったのである。
そう、10番がエースナンバーとなったのは、なんと言ってもキング・ペレの存在があったからである!!

では、何故、ペレは10番をつけていたのか??
サッカーの背番号はその時代時代の戦術、ルールに照らしあわして、
いわゆるシステムに由来するところが大きかった。
キーパーが1番、ディフェンスが右から2,3と続き、つまり9番、10番、11番の選手はフォワードに位置する。
ゆえにペレはたまたま背番号10を付けていたというわけだ。

背番号10にまつわるこんな話がある。
10番という背番号に強いこだわりを持ち、これぞ10番というプレースタイルを貫いた永遠のファンタジスタ、元グランパスでも活躍したドラゴン・スイトコビッチ。
10番を愛するあまり、車のナンバープレートは当然10。
さらにセルビア・モンテネグロにある彼の家の住所は、10番地。
最初は違ったのだが、ストイコビッチがごり押しして、そこの番地を10番地にしてもらったのだという!!

一方で違う意見もある。 グランパスで10番を背負う、藤田は背番号に対する意識をこう説明する。
サッカー的な重みをそんなに感じない。
感じなければいけないかもしれないけど、10番じゃなくてもサッカーに対してのスタンスは僕は変わらない。
何番を付けていても選手は番号でプレーするわけではない。
背番号がいくつであろうと選手がやる仕事は変わらない。

それでもこんなデータがある。
去年のJ1リーグで背番号別に統計を取ってみると、10番の選手は最も
多くの試合に出場し、得点とアシストとを多く記録しているのである。
やはり10番の選手は突出しているのと言えるのではないだろうか。
選手は決して背番号でプレーしているわけではない。
それでもどんな選手でも10番をつければいいプレーヤーということではなく素晴らしい選手が結果的に10番をつけているということではないだろうか。

次回予告

今回は高山アナのチャレンジ企画・完結編 平行潜水に挑戦中の高山が
日本潜水界のパイオニアといわれる先生に弟子入り。
そして、分かった高山の欠点。
それを改善すべく続けたトレーニングの日々・・・ 努力は実を結ぶのか?
日本記録に挑戦する高山が限界を超えた!!

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