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ドミニカ共和国~強さの秘密~

2006/03/11放送

ついに開幕した、野球世界一を決める闘いワールド・ベースボール・クラシック。
日本代表は1次リーグを2勝1敗で2次リーグへとコマを決めた。
優勝の大本命はメジャーを代表する名実ともにドリームチーム、アメリカ代表と言われるが、もう1チーム、アメリカをもしのぎ優勝候補と言われるチームがある。
それはドミニカ共和国!1次リーグは3連勝で2次リーグに進出している。

北中米、カリブ海に浮かぶ小さな島国、ドミニカ共和国。
国全体の面積は日本の九州に沖縄を加えたほどの大きさである。
人口はおよそ890万人、日本の人口の14分の1のにも満たない。
日本より明らかに規模の小さい国にかかわらずどうしてこんなに野球が強いのか!?

実はアメリカメジャーリーガーおよそ750人(2005年開幕時)の内、去年はそのうち91人がドミニカ共和国出身!
全メジャーリーガーのおよそ9人に1人という驚くべき数字になのだ。
おととしの全米チャンピオン、レッドソックスのオルティス、ラミレス、ペドロ・マルチネス、2002年のホームランキング サミーソーサなどなどなどドミニカ共和国出身の選手の名前をあげればきりがない。
メジャーリーグが世界一の野球リーグとして存在しているのは、彼らドミニカンパワーにあると言っても過言ではない。

そこでドミニカンベースボールの謎をさぐるべくドミニカ大使館を直撃。
ドミニカ共和国の強さの秘密を突き止めた。

ドミニカ共和国がすごい理由(1) ハングリー精神
ドミニカ共和国では、未だ貧富の差が大きな問題として残っている。
野球選手になることは豊かになるための望みであり、生きていくための重要なもの。
このハングリー精神が力の源となっている。

ドミニカ共和国がすごい理由(2) アカデミー
ドミニカ共和国にはアカデミーと呼ばれるメジャー選手になるための養成所が数え切れないほど存在している。
メジャーリーグのチームのほとんどがアカデミーを開校していて、いうならばアカデミーはメジャーの下部組織、金の卵を発掘しているのだ。
これが切磋琢磨しあう環境、これが更なるステップアップへと繋がっているのだ。

ドミニカ共和国がすごい理由(3) メレンゲ(ドミニカ共和国発祥の民族音楽)
ラテンの特有の音楽メレンゲをドミニカ共和国の人たちはこよなく愛している。
ドミニカアカデミーの選手も練習の合間にメレンゲを聞き、試合中でもメレンゲでテンションをあげる。
メレンゲ音楽のように明るく陽気な人柄、人間関係を大切にする国民性、ドミニカ選手の根底に流れているこの国民性こそ最高の武器であり、強さの秘訣なのかもしれない。

ドミニカ共和国発祥の音楽メレンゲをやってみたい方に!
『パピート&ナオミ カリビアンダンススクール』
連絡先:090-1727-9401 ナオミ!

次回予告

次回は「なわとび」を大研究。
誰でも一度は経験したことのある身近なスポーツ・なわとび。そのなわとびが進化したあるスポーツ・・・・ 2本のロープを同時に回し、音楽に合わせてアクロバティックなワザを繰り出す、ストリート生まれのなわとび!!それがダブルダッチである!!
そして世界のトップに君臨するチームはなんと小学生!?
驚きのトレーニングに密着。彼らのとんでもないテクニックが明らかになる。

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