アスリートドキュメント/スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します

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センバツ高校野球 中京大中京&成章

2008/03/22放送

22日、甲子園球場。第80回記念、センバツ高校野球大会が始まりました。その中に、愛知の中京大中京高校の姿がありました。久しぶりの甲子園です。

全国屈指の高校野球の名門、中京大中京。甲子園出場は春夏あわせて52回目、優勝回数10回は全国ナンバー1の実績です。6年ぶりとなるセンバツは36校中、36番目の登場となりました。

相手は、明徳義塾か関東一高。中京大中京の野球は守りの野球です。体育館の改修工事もあり、秋以降、ほとんどバッティング練習ができませんでした。でもその分、ノックに時間を割き、守備に磨きをかけてきたのです。

その守りの要となるピッチャーが、今年は2人います。去年の秋、すべての試合に先発した、左の竹内投手と、センバツでエースナンバーを背負う、右の細川投手です。2人はともに、140キロ台のストレートを持つ本格派。キレのある変化球もあり、完投する力を持ち合わせています。

古豪復活をめざす、愛知の名門、中京大中京。
目指すは、42年ぶりの頂点です。

愛知からセンバツに出場するもう一つのチーム!
実に36年ぶりの甲子園出場となる成章高校です。

東海地区では初めてとなる、21世紀枠での出場。温暖な渥美半島の中心部、海と山に囲まれた田原市に成章はあります。頭を悩ませてきたのは、その地理的ハンデ。名古屋で試合をする時には、2時間半以上ものバス移動を強いられてきました。それでも私立の強豪校が多い愛知において、ここ数年、秋の県大会で、常にベスト8以上の成績を残してきました。そんな実績が評価され、3年連続で21世紀枠に推薦されてきましたが、一昨年、去年は落選。3度目の正直となる今年、ようやく36年ぶり2回目となるセンバツ出場を決めたのです。

そんな成章の強みは、地元出身者ばかりという事。お互いを知り尽くした仲だけに、チームワークが抜群なのです。センバツでは開幕試合を戦う事になった成章ですが、強い味方ができました。応援団が急きょ結成されるなど、学校全体が野球部を盛り上げてくれるのです。そして、22日甲子園。5千人の応援が駆けつけた開幕試合。成章は見事、逆転勝利で、甲子園初勝利を挙げました。