アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
ファイルナンバー

046

中日ドラゴンズ・福留孝介

2005/10/01放送

~追い求めるもの~

  2005年9月29日。阪神タイガースが2年ぶりの王座奪還。この瞬間、中日ドラゴンズ・連覇の夢は破れてしまった。ペナントの行方は決したが、福留孝介のバットは止まらない。
  今シーズン、タイロン・ウッズという「新4番」の加入で、開幕当初から「5番」を任された福留。より「確実性」を求められる打順。その為、春季キャンプから、よりコンパクトなスイングを目指してフォーム改造に取り組んでいた。開幕当初こそ、成績は2割台と伸び悩んだが、5月以降は徐々にその成果を発揮。夏以降も、打撃3部門全てにおいて安定した力を見せつけた。
 ―今年、1番のこだわり
  「今年は『5番』を打たせてもらったから、やはり『打点』かな。100に乗ったのは自分自身、ああ良かったって思ったよ」
 最強打者の証―『3割、30本、100打点、100得点』球団史上55年ぶりとなる偉業達成まで、あと残り、ホームラン2本と迫っている。(10月1日現在) 新たなバッティングフォームで、新たな役割を十分に果たし、充実したシーズンを終えようとしている福留は、自らのバッティングをどのように捉えているのか。
 ―自分のバッティング
  「納得はしてない。どれだけ打とうが、何しようが、もっとこうなりたいと思って形は変えていくよ。難しいのは、キャンプで変えてみて、実際始まってみないと結果が出ないところかな。結果だけ先に追ったら何もできないけどね」
 ―理想のバッティング
  「こういう打ち方をしたいっていうイメージはある。言葉では説明できないけどね。そのイメージは追いかけるけど、それは練習とかキャンプの時だけ。ゲームの中では、その時、自分が出来る最高のプレーをするだけ」
 ―残り5試合
  「ホームラン30本(あと2本)は手の届くところにあるし、可能性があるならばそれを追いかけたい。最後まで、終わってみるまで諦めたくないし、自分がやれるんだって信じてやるだけです」
  これからも、貪欲に自分のバッティングを追い求める福留孝介。その飽くなき挑戦に、終わりはない。
backnumber