アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
ファイルナンバー

045

大学駅伝日本一を決める「全日本大学駅伝」

2005/09/24放送

~全日本大学駅伝・四日市大学の挑戦~


 大学駅伝日本一を決める「全日本大学駅伝」(11月6日)。
全国の選考会を勝ち抜いた25校が、熱田神宮から伊勢神宮までの8区間106.8キロを襷でつなぐ。これまで6年連続出場を果たしている四日市大学は、まさに「東海の雄」。しかし、今年彼らには試練が待ち受けていた。去年2校だった東海地区の代表枠が1校に変更されたのだ。今月23日の選考会で1位にならなければ「全日本大学駅伝」への連続出場が途切れることになる。

 そんな四日市大学に変化が訪れた。今年春から伊藤ヘッドコーチを迎え、新体制で臨むことになったのだ。順天堂大学、実業団での実績がある伊藤コーチの下、選手たちはこれまで以上の練習を積めるようになった。十分な夏の走りこみに手ごたえを感じていたが、「全日本」代表枠1校というプレッシャーは常に頭の中から離れない。加藤主将は不安な気持ちを振り払うように「東海で1位じゃないと意味がない。絶対に勝ちます!」と意気込みを語った。

 今月23日に行われた東海地区選考会。各大学2チームの合計タイムで競う駅伝方式(4区間)。四日市大学は1区で6位と8位、合計タイム3位からのスタートとなる。3位では「全日本」に出場することはできない。しかし、選手たちは冷静だった。全員が最大限の力を発揮し、2区、3区で猛烈な追い上げを見せる。豊富な練習量が彼らに自信を与えていたのだ。そしてついに最終4区で他大学を抜き去り、トップに立つ。ワン、ツーフィニッシュの逆転勝利。2位に4分以上の差をつけて「全日本大学駅伝」の切符を勝ち取った。

 11月6日(日)四日市大学が全国の強豪と肩を並べて地元、伊勢路を走る。7年連続7回目の出場。「全日本大学駅伝」でどんな走りを見せてくれるのか。四日市大学の挑戦はまだ始まったばかりだ。
backnumber