アスリートドキュメント

スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。

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新生グランパス勝負の年~クラブ史上初のリーグ優勝へ!~

2010/2/20放送

2010年1月30日 グランパス チーム始動日―

ストイコビッチ監督は会見で、こう明言した。 「3年目の今年は、何か大きなことを成し遂げるときだ。大きなこととは、つまり、トップになること。トップになることとは、優勝して王者になるということだ」

指揮官の優勝宣言から始まった、グランパスの2010年。
2008年はリーグ3位。
2009年は、アジアのベスト4、そして、天皇杯準優勝と、一つ一つ階段を上ってきたチームは、今年、勝負にうって出る。

ストイコビッチ監督:
「あるチームが新しい監督を迎えた場合、当然、ある程度の時間、共にトレーニングをし、共に時間を過ごし、よりチームとの信頼関係を築く時間が必要なわけです。だからこそ、私は時間が必要だと話をしました。そして、これまで同じ目標に向けて仕事をする中で、十分にお互いを理解し合えた。まさに優勝に向けて機は熟したのです」

2月2日~14日、鹿児島県・指宿で行われたキャンプでは、フィジカルトレーニングのほかに、
昨シーズン終盤、準備期間もなくいきなり実戦で採用となった4-3-3システムの確立に時間を割く。より攻撃的なシステムの胆となるのは、中盤。その動き出し、連携を身振りを交えて重点的に指導する。

さらに、「システムが選手を動かすのではなく、選手がシステムを動かす」と語る指揮官は、チーム力の底上げにある策を打っていた。それが…

《大型補強》 戦力として見込まれる、移籍選手5人、高木義成、千代反田充、ダニルソン、金崎夢生、田中マルクス闘莉王を獲得した。中でも、注目を集めた日本代表組の2人。

日本代表不動のセンターバック、闘莉王は、
高さと強さを兼ね備えたDF、得点能力にも大きな期待がかかる。

そして、19歳で代表デビュー。若干21歳の若武者、金崎夢生。
グランパスはリーグ屈指のタレントを抱えることとなった。

ストイコビッチ監督:
「一つ忘れてはいけないことがあります。いいチームとは、いい結果とプレーを<継続>できるチームなのです。そのためには、サブにもベンチにもいい選手が十分にいることが大切なのです」

そして、指揮官は、課題とされてきたチームのメンタル強化に、
闘莉王のカリスマ性が大きな役割を果たすと考えていた。

ストイコビッチ監督:
「我々は長らく彼のような選手を求めていました。モチベーションが高い選手。いい選手でありますが、それ以上に、貴重なのは、彼がチームにモチベーションを与え、常にチームをプッシュアップする方法を知っているというその特徴です」「私は素晴らしい選手を獲得したと同時に、素晴らしいリーダーを獲得したと心底思っています」

2月17日名古屋に戻ったチームに日本代表組、楢崎、玉田、闘莉王、金崎の4選手が合流した。

全選手揃っての再スタートは、初日からフィジカル、さらに戦術・連係強化のため、ミニゲームが繰り替えされる。シーズン開幕まで、およそ2週間。急ピッチで、チームの仕上げが進む。

勝負の年2010年。
新生グランパスは2月28日プレシーズンマッチで、
その全貌を現す!!


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