アスリートドキュメント

スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。

143

オーシャンズ連覇の軌跡

2009/02/14放送

昨年のFリーグ王者、オーシャンズ。日本代表北原、昨シーズン・チーム得点王であるマルキーニョス。そして昨年のFリーグMVP・森岡など、リーグ屈指の選手を揃える、タレント集団。
そんなオーシャンズは今シーズン、世界的名将・アジウ監督を招聘。開幕から無傷の7連勝を飾り、圧倒的な強さで連覇へ向け突き進むかに見えた。しかし…

2位につけていたライバル・浦安との一戦でまさかの逆転負け。今シーズン初の黒星を喫した。そしてこの敗戦が徐々にチームの歯車を狂わせる。その後、2試合連続の引き分けに終わるなど、開幕から守り続けてきた首位の座を浦安に明け渡す結果となった。
連覇へのプレッシャー、そして相手チームの徹底した名古屋対策の前に、オーシャンズは苦戦を強いられていた。
そんな危機的状況の中、オーシャンズはいつしか「円陣」を組むようになった。それまで円陣を組むことなどなかったオーシャンズが、「円陣」を組むことでチームの気持ちが一つになった。
するとオーシャンズは再び息を吹き返し、順当に勝ち星を重ねる。さらにスペインのプロリーグで活躍していた、日本フットサル界のエース、木暮 賢一郎が加入。チームも6連勝を飾るなど、再び首位の座を奪い返した。

そして迎えたFリーグ最終節。この試合、引き分け以上で、オーシャンズの優勝が決まる。
前半、大分の徹底したディフェンスの前に、なかなか得点を奪えないオーシャンズ。それでも前半終了間際、上澤がゴールを奪い待望の先制点を挙げる。
後半に入り、一時は同点とされるものの前田が確実にPKを決め、勝ち越すと、さらに森岡、マルキーニョスのゴールで4-1と大きくリードを奪う。
そして試合終了。昨年の優勝に続き、見事Fリーグ連覇を果たした。

喜びを爆発させるオーシャンズの選手たち。しかし、今シーズン、バルドラール浦安には1勝2敗と負け越していた。昨年の3月に行われた全日本選手権でも決勝で浦安に敗れ、オーシャンズは2冠を達成することができなかった。
祝勝会で選手の口々から出た言葉は、「リベンジ」。

3月に行われる全日本選手権で、オーシャンズが宿敵・浦安にリベンジする日は近い。


バックナンバー