Spoken!

放送内容

2019年6月7日放送分

フィギュアスケート 今シーズン総決算!

カテゴリー:フィギュアスケート



平昌五輪を終え、新たなスタートを切ったフィギュアスケート界。
かつて五輪代表として日の丸を背負った鈴木明子さんと小塚崇彦さんが今シーズンを振り返る。

平昌五輪から続く羽生結弦選手に宇野昌磨選手、そしてネイサン・チェン選手の男子3強時代。
小塚さんは、今シーズンを「オリンピックの延長戦」と位置付ける。
ジャンプのルール改正でより質が求められる中、難度の高い技への挑戦も加速。
3強を筆頭に、世界のトップスケーター達は予想を上回る戦いを見せた。

3強の一角・地元名古屋市出身の宇野昌磨選手。
23戦連続表彰台という記録がシーズン終盤にストップ。
勝つために現状維持を改め、挑戦することを決意。
最終戦では、4回転フリップからのコンビネーションジャンプを初成功。
さらに、世界初トリプルアクセルに4回転ジャンプをつける異次元な技を演技後半で組み込んだ。
その戦いを見て、鈴木さんが感じた宇野選手の心の変化。
「トップに立ちたいと口にするようになったものの、上手くいかず、葛藤。
その中で見つけた答えが【挑戦する方が楽しい】。
より生き生きとしている。」

一方、女子。
トリプルアクセルを武器に紀平梨花選手が躍動。
さらに、ロシアでは4回転ジャンプを跳ぶジュニア勢が続々登場。
若手の台頭と高難度ジャンプの波が押し寄せる、まさに「新時代」と鈴木さん。
小塚さんも、女子の成長を「パンドラの箱を開けた」ようだと語る。
その1つの要因が進歩した動画での分析。
世界中の選手のジャンプや自らの演技をすぐに動画で確認できるようになり、高難度ジャンプの成功を目指す挑戦者が続々と限界を超えようとしている。

男女共に進化が加速するフィギュア界。
来シーズンは、これまでの常識を覆す「歴史的瞬間」が見られるかもしれない。