2017年入社 テレビ朝日「報道ステーション」出向・報道番組ディレクター

八十 麻結良

自分の手掛けた取材や編集がテレビに流れる、やりがいの感じられる仕事

- 担当業務を教えてください!

「報道ステーション」(以下報ステ)でディレクター業務をしています。記者がばんばん現場に出て情報をひたすら得る仕事だとすると、ディレクターは、記者が得た情報をいかに番組でうまく演出するかを考えるのが仕事です。具体的に言うと、映像をナレーション(原稿)に合わせて繋ぐという作業、いわゆる編集を日々こなしています。その際には、視聴者により伝わりやすく、かつ印象に残るような音やテロップなどの余韻を意識しながら、効果的な画づくりというのを心掛けていますね。

- ディレクターの1日のスケジュールは?

報ステは平日21時54分スタートの番組なので、それに合わせて動きます。基本的には13時に出社して、そこから取材に行ったり、電話やネット等を駆使してネタをリサーチしたり、インタビュー内容を文字に起こしたり、原稿を元に編集に入ったり。そのあと23時過ぎに番組のOAが終わって、日付をまたぐ前くらいに退勤です。OA後に企画の打ち合わせがあったりすると、日付をまたぐこともたまーにありますけどね!コロナの影響で出張取材が今は減っていて、どちらかと言えば内勤作業が多いのでこんな感じの1日のスケジュールですが、外に出て現場の人の声を聞く取材も当然よくあります。自分としても取材にばんばん行きたい方なので、積極的にデスクにアピールするようにしています。前日までに取材が決まっていると、朝早い時間帯から出勤することもありますね。

- 休みは取れていますか?

土日は基本休みです!取材が発生したりっていうのも、あまりないです。休みの日は、がっつり寝て、洗濯物などたまっている家事をこなしたり、平日に買いに行けない必需品を買いに行ったり・・全然キラキラした休日じゃないんですけど(笑)食べたいものを作って食べて、近所を散策して、自分なりにゆったり過ごして、平日に備えてリセットしています。もっと癒されたい時には、ふらっと花を見に行くこともあります。

- 報ステ担当ということは、テレビ朝日に出向しているんですよね?

そうなんです!メ~テレ報道にはテレビ朝日の番組に出向する枠があって、だいたい任期は1年~2年ですね。支社勤務などを経験して記者として色々できるようになった頃に出向します。ディレクターとして携わることで、報道番組の仕組みや、メ~テレではできない全国レベルの事件事故を扱うことでノウハウを学び、メ~テレに持ち帰るという貴重な制度です。

- 報ステに至るまでのキャリアは?

入社してからはずっと報道です。事件事故などを扱う愛知県警で現場の最前線を経験し、そのあと名古屋市政担当、岐阜支社駐在を経て今に至ります。特に岐阜支社には1年8か月駐在していたんですけど、任期中に知事選挙もあったし、行政も事件事故も同時に扱うことができて、色々経験できた期間でした。個人的にはもう少しいても良かったですね。(笑)

- もともとテレビ局・報道志望だったんですか?

はい!もともと小学5年生くらいからはアナウンサーになりたいなと思っていて、中学生くらいからは本格的にそのつもりで準備していました。でも同時に文章を書くのも好きで、それを活かせるのは記者職かなと。なので就職活動のときにはアナウンサーと記者職、両方に応募していました。実際に記者になりましたが、リポートや中継などで自分の言葉で喋る仕事ができていますし、すごく満足していますね。

- 報道の仕事をしていて大変なことは?

記者でいうと、災害の現場や事件事故のご遺族の取材はやはり一番大変です。直近だと西日本豪雨の時に広島に取材に行きました。ご遺族に話を聞きたいけれど、心境的にそれどころではない人も多くて。当然ですよね。なのでそういった部分への配慮は絶対に必要だけれど、一方で、想いを拾って放送することでボランティアや寄付に繋がることがあるので、やはり取材はさせていただきたいし・・。言葉で上手く表現しにくいんですけど、取材相手との信頼関係を築くということと、報道機関としての使命を果たすことの板挟みというか、バランスは難しいなといつも思います。
ディレクター業務はまだ始めて間もないですが、現場の記者が「こういうものを使ってほしい」と取材してきたニュアンスと、番組制作側の演出の方向性にズレが生じたときですかね。目指すVTRだったり、考えている切り口のズレというか。そのズレがある中で集まった素材を調理しないといけないのには難しさを感じています。

- 報道の仕事をする中でやりがいを感じるのは?

私は自分が取材したもの・編集したものがテレビなどで流れているだけでやりがいを感じますね!今は全国放送の番組を担当しているので、自分の地元にも届いているかなあ、とか。記者のときは、自分でしか引き出せない相手の表情だったり、それが現場の生の声として流れていると嬉しいですし。ディレクターのときは、自分でしか出せない編集の仕方・映像の余韻を意識しているので、その上でテロップがうまくハマったときとか、やっぱり嬉しいです。日々しんどさはもちろんありますけど、逆に、記者やディレクターとして関われているだけで日々やりがいを感じられています。

- 仕事で大事にしていることは?

自分が取材したものが曲がって伝わらないように、というのはすごく意識しています。1時間インタビューしても、放送で流れるのはほんの数十秒なんですよね。その中で、VTRのナレーションとコメントで伝えようとしていることが、ちゃんとインタビューの内容と合っているかという確認は絶対にしています。ちょっとニュアンスが違っていたら、ちゃんと伝えられるようにもう一度考えたりしています。

- 報道の仕事に向いている人ってどんな人?

人と話すのが好きな人ですね!取材って基本的に初対面の人なので。そういう初対面の相手から、本当に思っていることをどのように引き出すのか。話していて、辛い話だったら寄り添う必要があるけれど、寄り添いすぎてもダメで、聞かないといけないことは聞かないといけない。相手の気持ちを理解はしつつも、しっかり仕事に落とし込んでいけるような人は向いていると思います。
あ、あと、いろんなことに興味をもって楽しめる人!扱うニュースって、自分がもともと興味があったものだけでは絶対にないので。それまで興味がなかったものでも、扱ってみると意外と面白かったりするんですよ。わたしも経済のことは全く分かりませんでしたけど、その分野のニュースを担当してみて興味が生まれたので、新たな分野にも興味をもてる人と一緒に働きたいですね!

- 今後「やってみたい」ことを教えてください!

報ステを担当している間に、それなりの長尺の企画を取材して放映したいと思っています!あと、メ~テレに戻ったらドキュメンタリーも企画したいです。これまでいろいろ積極的に取材はしてきたんですけど、結びつかなかったのが正直なところで。でも絶対やります!
プライベートでは英会話やってみたいですね~。メ~テレの海外特派員の支局が、バンコクとワシントンにあるじゃないですか。すごい楽しそうだなって。自分も行ってみたいので、行けるかわかりませんけど、行けると思って準備のつもりです(笑)