2012年入社 テレビ朝日出向・ワシントン支局駐在

小島 佑樹

映像だからこそ伝えられる報道を

- 担当業務を教えてください!

報道記者としてワシントン支局に駐在しています。アメリカの政治を中心に担当していて、バイデン大統領周りの動きや国際会議などについて取材しています。 メ~テレの報道はワシントンとバンコクに支局を持っていて、今回機会をもらって駐在することになりました。

- ワシントンに至るまでのキャリアは?

入社してすぐに報道に配属されて、そこからは報道1本です。経験してきた仕事は、まとめるとこんな感じです!
・愛知県警担当
・テレビ朝日の報道ステーションにディレクターとして出向
・遊軍(担当を限定しない何でも屋さん)
・防災特番のチーフディレクター
・愛知県警サブキャップ(副リーダー)、キャップ(リーダー)
・デスク(報道番組の中身や構成・演出を考える人)
・2021年4月~ ワシントン駐在

- もともとテレビ局志望でしたか?

もともと記者志望でしたが、実は新聞記者を志望していました。でもテレビのドキュメンタリー番組を見ていて文字じゃ表現できない余白に可能性を感じるようになり、テレビの採用試験も受けるようになった感じです。なので、ドキュメンタリーをやりたくて入ってきた感じですね。

- ワシントン駐在の記者の1日はどんな感じですか?

09:30に支局に出社し、ホワイトハウスや国務省などの会見に出席します。今(2021年7月現在)はリモートなんですけどね。。そのあとは原稿書いたり、合間に企画を考えて取材しにいったりしています。プロデューサーという現地のスタッフがいるので、彼らと一緒に取材対象を探してみたり。他には大使館や政府の人とランチミーティングで話を聞いたり、夜にも食事がてら話を聞いたりしていますね。

- アメリカに行って大変だったことは?

カルチャーの違いは感じますね。報道は1人ではできなくて、基本チームで動くんですけど、「これを調べてほしい」と言うとアメリカでは言われたことだけがしっかり調べられて戻ってくるんです。日本は調査の依頼をすると同時にいろいろ調べてくれるんですけど、アメリカでは「言われていないです」と・・・。細かいことの伝え方って難しいので、初めは戸惑いました。もう慣れましたけどね!
あと言語の壁もやっぱり大きいので奮闘中です。英語は読めても政治や経済の専門用語が多いので、聞き取るのが大変ですね(苦笑)。でもワシントンにいる間に、カマラ・ハリス副大統領には絶対に自分の言葉でインタビューしたいと思っています!アジア系初の副大統領ですし、通訳を介さずに話せるようにするつもりです!

- 休みは取れていますか?

取れています!企画をするとき、ゆっくりしていいときなど、メリハリはけっこう付けられていますね
休みの日は家の周りの色々なところに行ってみたりしています。公園やスーパーひとつとってもカルチャーが違うので面白くて。薬局に犬が歩いていたりするんですよ(笑)あとは最近はゴルフを始めたのでそのレッスンを受けてみたり。人間ドックを受けにワシントンからニューヨークまで行ったりもしました!

- アメリカに行かれて活躍されていますが、報道の仕事をする中でやりがいを感じるのは?

ドキュメンタリーの企画ですね。ドキュメンタリーって、普段のニュースでは伝えきれないものも伝えられるんですよ。インタビューひとつとっても、声のトーンだとかつまりながらも、何とか言葉をしぼりだそうとする様子など、雰囲気が伝えられるんです。文字だと「・・・」で済んでしまうようなものなんですけど。普段のニュースでも伝えられないですしね。番組を見た人の反応が見えると、伝えられたな、伝わって良かったなと思えます。

- 直近ではどんなドキュメンタリーを?

「仮放免」制度についてのドキュメンタリーを企画しました。在留資格を得て来日したけれどビザが切れて、でも紛争など様々な理由で帰れない、かつ収容が解かれた人についての番組です。番組では中国の少女に焦点を当てています。いつ強制送還されてもおかしくない不安定な状況に置かれた子だったんですけど、大学進学を目前にして、実際に取材中に強制送還されてしまって。この制度、本当にこのままでいいの?という投げかけができればと。

- なぜそのようなドキュメンタリーを?

愛知県警を担当していたときに、イラン人の覚醒剤の密売人について取材する機会があって。いろいろ調べていくと、愛知県は東京に次いで外国人が多くて、警察が逮捕した外国人の背景が高確率で仮放免だったんですよね。そこで、仮放免って何?あ、制度上仕事が禁止されているんだ、それは生活できないよね、ということは人道的ではあっても中途半端な制度が犯罪を生んでいるんじゃないの?と疑問に思ったところからでした。
当時は愛知県警のキャップをしていて、本来ではドキュメンタリーを制作するような立場ではないのですが、プロデューサーと相談し、合間に取材を進めて実現できたことでした。メ~テレには全国放送はもちろん、ローカルとしてドキュメンタリー枠をもっています。枠が多いということはその分誰にでもチャンスがあるということ。報道では企画書はいつでも提案OKだし、仮に余裕のない立場にいても、周囲が背中を押してくれてカバーしてくれる環境であるのは大きいと思っています。

- 仕事で大事にしていることは?

現場に足を運ぶこと、これに尽きますね。どれだけでも調べられる時代ですけど、本当に何が起きているかは足を運ばないと分からない。「仮放免」のドキュメンタリーもそこから生まれています。

- 記者に向いている人ってどんな人?

興味のアンテナが高い人は向いていると思うし、そういう人と一緒に働いていると面白いなと思います。報道を志望している人って自分がどんな問題に興味をもっているかハッキリしていることが多いと思うんですけど、それも大事に温めつつそれだけに縛られない、何でも楽しめる人、ですかね。

- 最近トライした「やってみたい」ことってありますか?

キャップでありながら「仮放免」のドキュメンタリーを企画したのはトライしたことの1つでしたね。
あとはアメリカに来て、自分ひとりでスマホで中継をしたこと!自撮り棒をもって中継したんです。普段はカメラマンが適切なものをきれいに撮ってくれて、自分は喋ればいいだけですけど、ひとりだと画も撮りながら言うべきことを言わないといけないので、難しいんです。記者が自分の言葉で喋る機会を増やしていったほうがいいと思っているので、メ~テレでもどんどん取り入れていくべきだと思います!