乱反射イントロダクション
妻夫木聡,井上真央,アカデミー監督石井裕也,ミステリーの魔術師貫井徳郎

地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、「誰にでも心当たりのある」小さな罪の連鎖だった―。
原作は、「第63回日本推理作家協会賞」を受賞した貫井徳郎氏の『乱反射』。この重厚なミステリー作品をテレビドラマ化するにあたって、メガホンをとったのは、数々の映画賞を受賞し、海外からも熱い視線を注がれる石井裕也監督。
主演の妻夫木聡とその妻役の井上真央を中心に濃密な俳優たちが魅せるドラマ『乱反射』は、現代の日本社会の問題を、斬新な切り口で、背筋が凍るほどリアルに、そして真正面から暴き出す、社会派ミステリーエンターテインメントドラマです。

映像化不可能とも言われた傑作ミステリー小説に
日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、女優賞を受賞した
「妻夫木聡×井上真央」が初共演で挑む!

事故で最愛の息子を失い、原因の真相を追う夫婦を、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の受賞経験がある妻夫木聡と井上真央が演じます。互いに「波長が合う」(妻夫木)、「居心地がよい」(井上)と語る初共演とは思えない息の合った演技は必見です。

幼い命を死に追いやった、法では裁けぬ殺人とは!?
複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに起こった悲劇―
モラルなき現代を暴き出す傑作ミステリーが待望のテレビドラマ化!

― 『乱反射』の台本を読んだ印象は

原作者は、貫井徳郎さんで、答えがないところを提示することが得意な方。その部分の描写が多かったので、どこまで縮められるのかなと思っていましたが、台本はとてもうまくまとまっていました。それぞれの無神経さや人間自体の感情が交錯する部分が、特に印象的に描かれているなと思いました。

― 井上真央さんとの共演について

僕が言うのは失礼かもしれないですけど、一緒に演じていて、すごく気持ちがいいというか、波長が合う方だと思いました。初めて芝居させて頂いたのに、初めての感覚が無いような感じで、すごく楽しかったし、気持ちよかったです。井上さんが僕のことを、役の中で愛してくれている実感がありました。それがすごく嬉しかったですね。

― 視聴者の皆さまへ

とても重い作品ではありますが、貫井先生の『乱反射』という小説をもとに、石井裕也監督とメ~テレさんと一緒に作りました。僕が演じる聡の子どもが亡くなって、なぜ亡くなったのかということをずっと追い求めていく話です。すごく客観的に見ていたものが、どんどん自分の話なのかと思える部分が出てくると思います。一緒に苦しみながらも、「人間とは何なのか」ということを考えて頂けるような作品になっていると思いますので、その辺を噛み締めながら見て頂けたら、嬉しく思います。

妻夫木聡

― 『乱反射』の台本を読んだ印象は

脚本を読んだ時、今の私にどこまで表現できるのだろうと最初は悩みましたが、石井監督と妻夫木さんというお二人の存在が勇気となり、この作品に飛び込むことが出来たように思います。

― 妻夫木聡さんとの共演について

妻夫木さんとは初めての共演でしたが、とても居心地がよく、様々な感情を、妻として共有させてもらえた日々でした。

― 視聴者の皆さまへ

失われた日常の中で、ゆっくりと立ち上がる夫婦の姿を、多くの方に見て頂けると嬉しいです。

井上真央