さいたま市の自宅で、父親を刃物で殺害しようとしたとして、28歳の男が逮捕されました。父親はその後死亡しましたが、事件の前に男は「死にたい」と交番に訪れ、父親に引き取られていました。 　さいたま市南区の無職・三上尚貢容疑者は、10日午後4時すぎ、自宅で父親（60）の腹などを刃物で数カ所刺すなどして殺害しようとした疑いが持たれています。 　消防が駆け付けると、父親は部屋の中で倒れていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。 　三上容疑者は犯行の約10分後、「父親を殺した」と1人で交番に出頭していて、「殺すつもりで刺した」と容疑を認めています。 　三上容疑者は自宅で両親と3人で暮らしていますが、母親は当時、外出していて不在でした。 　一方、事件の前の10日の昼ごろ、三上容疑者は「死にたい」と交番に相談に来ていて、警察が家族に連絡を取り、父親に引き渡していました。 　警察は、父親と何らかのトラブルがあったとみて犯行の動機や経緯を調べています。