英下院 安楽死法案“可決” 成人の終末期患者に限る

2024年11月30日 10:18
 イギリス議会下院で終末期患者に「安楽死」を選ぶ権利を認める法案が賛成多数で可決しました。 賛成派 マーガレット・ワットさん(64) 「(安楽死の)選択肢が与えられることは私にとって重要なことです」 反対派 アルフィー・ケンワォードさん(35) 「安楽死の道が切り開かれると、安楽死を強要されているとプレッシャーに感じる人が生まれる懸念がある」  イギリス議会下院で29日、終末期患者の安楽死法案の採択が行われ、賛成330票、反対275票で可決しました。  法案では安楽死を選択できるのはイングランドかウェールズに住む18歳以上の成人で、余命半年以内と診断された患者に限られ、医師2人と高等裁判所の承認が必要とされています。  法案の成立には下院で最終的な採択が必要なほか、上院でも審理されます。  イギリスの安楽死法案は2015年に否決されましたが、22日に公表された世論調査では、国民のおよそ7割が今回の法案を支持していました。

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