「大谷2世」愛知の二刀流中学生が世界一に輝く 中学野球界に旋風
2023年8月17日 17:38
13日、東海地方の中学生を中心とした中日本選抜チームが世界一に輝きました。優勝メンバーの一人には、「大谷2世」とも呼ばれている愛知の中学生がいるんです。
東海中央ボーイズ 坂本亮太選手
連日、熱戦が繰り広げられている夏の甲子園。
高校球児なら誰もが憧れる舞台で、近い将来、世間を騒がせるであろう中学生がここ愛知にいるんです。
東海市や、知多市などで活動する中学生の硬式野球チーム、東海中央ボーイズ。
2022年秋から今年5月まで、公式戦37連勝。
3月に行われた全国大会では、創部わずか11年目にして初優勝を成し遂げるなど、中学野球界に旋風を巻き起こしています。
5つの球種を操り、先発の柱としてチームをけん引
5つの球種を操り、先発の柱としてチームをけん引
将来有望選手が多くいる中、注目を集めるのが刈谷市の中学3年生、坂本亮太選手。
「将来の夢はプロ野球選手です」(東海中央ボーイズ 坂本亮太選手)
身長180センチ、体重は78キロ。中学生離れした体格から投げ込むストレート。
さらに、5つの球種を操り、先発の柱としてチームをけん引しています。
「ピンチをチャンスに変える。ピンチを切り抜けて、活躍してチャンスを作るのが自分の役割だと思います」(坂本亮太選手)
投打二刀流での活躍が評価され大会MVPを獲得
投打二刀流で活躍
強みはピッチングだけではありません。
「毎回フルスイングを意識して打席に立っている」(坂本亮太選手)
バットを握れば、主軸として勝利に貢献。
春の全国大会では、投打二刀流での活躍が評価され大会MVPを獲得しました。
その姿は、“あの”大谷翔平選手さながら。
憧れの選手も、もちろん――
「世界を代表する大谷選手です。連続写真を見てスイングを参考にしている。メジャーでMVPをとったり活躍していて、テレビでも見るので、そういった選手は憧れます」(坂本亮太選手)
東海中央ボーイズ 竹脇賢二監督
「投打においてスケールの大きい選手」
チームを率いる、竹脇監督も二刀流の素質にほれ込んでいます。
「投打においてスケールの大きい選手。バッティングは大谷選手同様、センターから左方向にホームランが打てる。そこが中学生離れしているというか“大谷2世”と呼ばれる理由だと思います」(東海中央ボーイズ 竹脇賢二監督)
「大谷2世」として成長を続ける坂本選手が野球を始めたのは、小学1年生の頃。
学生時代、野球に打ち込んできた父・安雄さんの影響でした。
「最初は野球は…という感じだったけど、やってみると楽しくて、いい結果を残すと楽しかったので、今は強いチームで試合に出ていることが本当にうれしくて光栄です」(坂本亮太選手)
親子で自主練習をするのが日課
「野球をやらせてもらっている以上、プロ野球選手に向かって頑張りたい」
野球を始めて以来、親子で自主練習をするのが2人の日課。
「お父さんもプロ野球選手になりたかったと思う。それが叶わなかったということもあって、僕にも野球をやらせたと思う。野球をやらせてもらっている以上、プロ野球選手に向かって頑張りたいなという気持ちです」(坂本亮太選手)
「うれしいですね。どんどん活躍してほしい。けがのないように。野球を続けてもらえればうれしいです」(父・安雄さん)
間食も含めると1日5食は食べる
1日5食は食べる育ち盛りの坂本選手
一人っ子の坂本選手。
この日は家族で、大会続きの夏に向け英気を養っていました。
間食も含めると1日5食は食べるという育ち盛りの15歳。
「周りの子もけっこう食べていて体も大きい。自分も大きくしたくて食べています」(坂本選手)
「今、80キロの壁があって、全然超えないんですよね」(母・加代子さん)
「体重があれば打球を遠くに飛ばしたり、強い球が投げられるので体重を増やしたい」(坂本亮太選手)
そんな坂本選手。唯一苦手とするのが――
「フルーツ系を食べないくらい」(母・加代子さん)
「ちょっと気持ち悪くなるから…」(坂本亮太選手)
「チームの補食でバナナを付けると怒ります」(母・加代子さん)
中日本選抜の一員として世界一に
目標の大谷選手に向かって成長を続ける
8月13日、日曜日。
世界から7カ国12チームが集まった世界大会。
坂本選手が身にまとっていたのは、日の丸の付いたユニフォームです。
中日本選抜の一員として投打で出場し、なんと世界一に輝きました。
「日本を背負って戦う選抜に選ばれたことに感謝してプレーしていました。協力して勝つことで世界一がとれた。こういった経験ができたことは本当にありがたいです」(坂本亮太選手)
目標の大谷選手に向かって成長を続ける15歳。
愛知の二刀流から今後も目が離せません。
(8月17日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)