東海地方で記録的な大雨 愛知県豊橋市で車が水没し男性1人が死亡 豊川市では国道が冠水 車が立ち往生も
2023年6月3日 13:28
東海地方は2日、三重県南部と愛知県東部に相次いで線状降水帯が発生するなど、記録的な大雨に見舞われました。
愛知県の東三河地方や三重県南部では、観測史上最大の24時間降水量を観測しました。
愛知県豊橋市と豊川市では、市内の川で氾濫の危険があるとして、一時レベル5にあたる緊急安全確保が発表されました。
豊橋市では、2日夜冠水した道路で車が水没しているのが見つかり、60代ぐらいの男性が救助されましたが、死亡しました。
《皆谷こころ記者リポート》(3日正午前)
豊川市の総合青山病院前、国道1号沿いにいます。
病院前の駐車場と思われる場所は、車のタイヤの半分ほどまで深く冠水しています。
豊川市役所によりますと、2日に降り続いた雨で豊川放水路が増水し、堤防の高さを超えてあふれたことにより、冠水が起きたということです。
水は茶色く濁り、元々どんな場所だったかすら、こちらからは確認できません。
さらに国道1号は、30分ほど前までは交差点が冠水していたんですが、奥に見える車線は今は水が引いています。
トラックが12時間ほど立ち往生していたんですが、水位が下がり、2時間ほど前にゆっくりと動き出しました。
信号は点灯していて、停電が起きている様子は確認できません。一方、病院前の冠水は、水位が大きく下がった様子はありません。
今のところ、豊川市内で大雨の被害によるけが人は確認されていません。
愛知県によりますと、県内では、3日午前5時までに豊橋市と岡崎市の河川の計3カ所で水があふれたほか、道路の損壊が4カ所、土砂崩れが2カ所、確認されています。
また、各地で道路の冠水も発生していて、豊川市では、動けなくなった車が道路などに取り残されたり、渋滞が発生したりしている様子が確認されました。
三重県などによりますと、伊勢市で車が走行中に陥没した道路から転落し、運転していた60代の女性1人が軽傷です。
東海道新幹線は3日始発から、東京‐名古屋間で運転を見合わせていて、正午以降、再開される見込みです。