冠水・車水没・がけ崩れ・新幹線運転取りやめ 大雨被害ドキュメント
2023年6月3日 13:14
記録的な大雨は東海3県に様々な被害をもたらしました。2日から3日午前にかけての被害をまとめました。
2日午後10時ごろの豊橋市。豊橋駅の北側のガード下では道路が冠水し、階段からも滝のように水が流れていました。
午後2時ごろ、三重県伊勢市の伊勢神宮近くでは、茶色い雨水で道路が見えないほどになっていました。
大雨の影響は交通機関にも。JR東海によりますと、東海道新幹線は大雨の影響で、2日午後7時半ごろ、東京駅から名古屋駅の上下線で運転を取りやめると発表しました。
名古屋駅では日付の変わった午前1時半ごろ。コンコースに座りこむ人の姿がみられました。
JR東海は、帰宅できなかった乗客が寝泊まりするため、新幹線の車両を開放しました。名古屋駅では約1500人が利用したということです。
JR名古屋駅(2日午後7時半ごろ)
「新幹線が止まった」予定が大幅に変わった人も
一夜明けた3日午前9時半ごろも新幹線は止まったまま。予定が大幅に変わってしまった人も多くいました。
「名古屋から横浜に行く予定でしたが、止まっているのは朝知った。8時半出発の予定でしたが全部アウトですね」
「福島県の郡山市まで帰る予定です。滋賀県の米原市で止まっちゃって3時間ぐらい新幹線の車内にいました」
愛知県豊川市では病院の駐車場が水没し、多くの車が取り残されていました。市によりますと、病院の1階が浸水しているということです。
がけ崩れの現場(愛知県岡崎市 3日午前8時ごろ)
水没した車から救助の男性が死亡 がけ崩れで通行止めも
午前6時ごろの豊橋市下条東町では道路が大きく冠水し、農地やビニールハウスも水に浸かってしまっています。
その近くでは、水没した車に乗っていた男性が救助され病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
「男性が取り残されたとみられる車は発見から9時間ほどたった今もタイヤが見えないほど水に浸かっています」(記者)
岡崎市ではがけ崩れも発生しました。
「がけ崩れのあった現場です。ガードレールが宙づりになるなどしていて、2車線分ほどが抜け落ちているような状態で、南北1kmほどが通行止めになっています」(記者 午前8時ごろ)
蒲郡市と岡崎市を結ぶ道が通行止めに。地元の交通に影響を与えています。
(被害情報・交通情報は3日午前11時現在のものです)