屈指の3ポイントシューター バスケ・須田侑太郎「自分らしさを見つけた」 転機となったコーチの言葉
2023年6月1日 16:38
8月に日本でも開催されるバスケットボールワールドカップ。4年に1度の大舞台で活躍が期待されるのが名古屋のクラブに所属する須田侑太郎 選手。日本代表として輝きを放つその裏には、ある人からの言葉がありました。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 須田侑太郎 選手
「めっちゃかっこいいですよね」(ファン)
「イケメン」(ファン)
「見た目めっちゃかっこいい、筋肉がかっこいいよね」(ファン)
まるでモデルのようなたたずまい。がっちりとした二の腕。時にはさわやかな笑顔も。ファンからのまなざしを一身に浴びる身長190cm。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、須田侑太郎 選手(31)です。
開幕まで3か月を切った、沖縄でも開催されるバスケットボールワールドカップ(8月25日開幕)。
そこでの活躍が期待される選手の一人なんです。
須田侑太郎 選手
日本屈指の3ポイントシューター
2大会連続でワールドカップに出場する男子日本代表。
率いるのは、3ポイントシュートを主な戦術とし、東京オリンピックで日本女子を史上初の銀メダルに導いた、トム・ホーバス ヘッドコーチです。
男子代表でも最も重視しているのが、3ポイントシュート。須田選手は日本屈指の3ポイントシューターなんです。
2021年、ホーバス体制となって初めて日本代表メンバーに選ばれた須田選手。29歳にして初めての代表でした。
「日本代表に縁がないというか、アンダーカテゴリー(育成年代)含めて日本代表に選ばれることは無かったので」(須田選手)
国際大会デビュー戦。途中出場を果たした須田選手。ところが…
「『どうプレーしよう』かなという迷いみたいなところもありましたし。例えばホーバスHCが『打ってほしい』と思う場面で、中に突っ込んでいったり。何で打たないのって。チャンスを逃すというか」(須田選手)
日の丸をつけた初めての代表の試合。1点も決めることができませんでした。
須田侑太郎 選手
「シュートを打つことがあなたの仕事」
2022年6月、日本代表合宿でホーバスコーチにかけられたある言葉が転機に。
「須田のスペシャルは3ポイントだと声をかけて頂いたところから始まって、方向性というか、自分はこうあるべきかなという姿を見つけられたので、それはすごく幸運だった」(須田選手)
すると1か月後のアジアカップ。果敢に3ポイントシュートに挑んでいきます。たとえ外すことがあっても、失敗を恐れず打ち続ける姿がありました。
「『シュートを決めることじゃなくてシュートを打つことがあなたの仕事』だという言い方もしていて、自分は3ポイントシューターとして、このチームで生きてくんだなと整理できた」(須田選手)
ホーバスコーチの言葉を見事体現。出場時間15分で決めた数はなんと9本。キャリアハイの33得点で、強烈なインパクトを残しました。
「自分らしさを見つけたというか、須田はこうだよ、自分はこうだと自分らしくいることが非常に大事なのかなという思いでプレーしています」(須田選手)
須田侑太郎 選手
2年連続でのプレーオフ進出に大きく貢献
一方、所属するドルフィンズではこんな顔も。
「みんなケガしてる時に、『自分が引っ張っていくぞ』という思いがもう泣けるぐらい伝わってきて。素敵です」(ドルフィンズのファン)
「私たちもすっさん(須田選手)の熱さで応援が盛り上がる」(ドルフィンズのファン)
今シーズン、けが人が続出したドルフィンズ。
プレーオフ進出をかけた大事な試合では、ベンチ入りメンバーが通常12人のところ、わずか8人での戦いを強いられました。
そんな状況の中でも須田選手は何度も仲間を鼓舞。
「リーダーシップを1試合通して発揮することは調子の波がなくできるところだと思うので。率先してリーダーシップを取るのがこのチームでの自分の役割だと思う」(須田選手)
時には自らの身を投げうつプレーでチームを引っ張ることも。
2年連続でのプレーオフ進出に、大きく貢献しました。
須田侑太郎 選手
目指すは4年に1度の大舞台
東京オリンピック代表の張本天傑 選手は、チームメートの須田選手に全幅の信頼を寄せています。
「熱い思いが伝わってきますし、人数が少ない時期のドルフィンズを下から支えたのも彼ですし、本当に心強いと思います」(張本選手)
精度の高い3ポイントシュートとリーダーシップを兼ね備えるベテランシューター。
クールな表情に熱さを秘め、目指すは4年に1度の大舞台、ワールドカップです。
「まずはメンバーに入ることが、かなり大きな壁なので、そこは最大のチャレンジかなと思いますし、大きな高い壁を乗り越えていけたらと思います」(須田選手)
(6月1日15:40~放送メ~テレ『アップ!』じもスポ“!より)