藤井聡太六冠、偉業達成へ高まる地元・瀬戸市の期待 対局場「藤井荘」の女将も熱視線

2023年5月31日 19:12
31日からの名人戦・第5局に挑んでいる藤井六冠。勝てば史上最年少での名人と”七冠”獲得となります。藤井六冠の地元・瀬戸市では、偉業達成への期待が高まっています。

渡辺明名人と藤井聡太六冠

 藤井六冠の地元、愛知県瀬戸市にある「喫茶スマイル」。

 これまで藤井六冠が、昇段やタイトルを獲得するたびに、記念メニューで、独自に節目を祝ってきました。

 “七冠達成”に向けた新メニューも、すでに準備済みです。

 「店の人気メニューすべてそろいました」(喫茶スマイル 鈴木松子 店長)
 「よく見ると、数字の7になっていますね」(上坂アナ)

 その名も、「スマイルラッキー7号」。

 瀬戸焼きそばや生姜焼き、小倉デニッシュが数字の7の形に並びます。

 「7は?」(上坂アナ)
 「七冠です。七冠を達成しても走り続けてほしいという私の願いを込めて、料理を車に乗せました」(鈴木店長)

 お値段は、店名の「スマイル」に掛けて、2525(ニコニコ)円です。

 「6つの人気メニューが並んでいるが、7つ目はイラストなんですね」(上坂アナ)
 「7はラッキーなことがあるので、めくってみてください」(鈴木店長)
 「スマイルラッキー7号、無料!!」(上坂アナ)
 「大当たり。一番の大当たりです」(鈴木店長)
 
 お店で使えるお得なサービス券付き。何が出るかは、注文してからのお楽しみです。

 記念メニューは、藤井六冠が七冠を達成した翌日から販売予定で、第5局で達成した場合は、6月2日から販売になります。
 

藤井六冠の快挙を祝うボードなどが展示

「歴史的快挙を瀬戸市全体で祝いたい」
 地元の応援は、こんなところでも――

 瀬戸信用金庫栄町支店のロビーの一角に藤井さんの快挙を祝うボードや、活躍を切り取った写真が展示されています。

 写真は、瀬戸市が所蔵するもので、2022年3月から、応援コーナーとして設置しています。

 「市内の方のみならず、遠方の方もたくさん来ている。長崎や神奈川から、遠方から多くの方に見ていただいております」(瀬戸市 地域振興部 加藤有理香さん)

 また、観光案内所では、「日本将棋連盟」が展開する藤井六冠のグッズも販売されていて、売れ行きは好調だということです。

 6月1日は、「瀬戸市文化センター」で、市などが主催するパブリックビューイングも行われます。

 「歴史的快挙を瀬戸市全体で祝いたい。ぜひ、名人をとってほしいと思います」(加藤さん)
 

藤井荘

藤井聡太六冠から「た」がなくなった「藤井荘」
 31日からはじまった名人戦七番勝負の第5局は藤井六冠が渡辺明名人に挑んでいます。

 会場は長野県高山村の有名老舗旅館。

 その名も、藤井聡太六冠から「た」がなくなっただけの「藤井荘」という名前の旅館です。

 30日は、使う駒や対局室などを確かめる”検分”が行われ、対局を前に、高山村では盛り上がりを見せていました。

 「藤井六冠を見られました。素敵だった。見られてよかった。本当にうれしい」(地元の人)

 群馬との県境に位置し、高山村の秘境の宿ともいうべき藤井荘。

 森鴎外や与謝野鉄幹・晶子あきこ夫妻といった文人たちにも愛された旅館です。
 

藤井聡太六冠

女将の思い「ウチで将棋を指してほしい」
 実は藤井六冠とは、ある縁がありました。

 「私はここで対局させてもらうのは、今回が初めてになるが、数年前に家族旅行でこちらに来たことがありまして、緑が鮮やかで本当に素晴らしいところだと感じたのを覚えています」(藤井聡太六冠)

 そんな藤井荘が対局場に選ばれた理由は――

 「そもそも藤井荘の女将が、『彼にウチで将棋を指してほしい』と言ったのが発端。村のあらゆる団体の代表者が集まった実行委員会を作り、村一丸となって動いたことで誘致が出来たと思っています」(高山村 産業振興課 柴田亨さん)

 藤井荘の女将の思いから実現した対局。盛り上がりは、村全体に広がっています。

 そして31日の対局は、ほぼ互角のまま1日目を終えようとしています。

 対局は2日制で、勝敗は翌6月1日夜までに決まる見込みです。

(5月31日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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