WBCで14年ぶりに王座を奪還した侍ジャパン。アメリカとの手に汗握る大接戦の末につかんだ頂点、この地方も熱狂と感動に包まれました。

　名古屋市中区のスポーツバーは平日の朝ですが、「上司に4人で休みますと報告して来ました」といった人など超満員です。

　愛知県一宮市の喫茶店では、「大谷」「村上」「佐々木」の3選手と名字か名前が同じなら400円分のコーヒーチケットをプレゼントを実施していました。

　名古屋市東区のスーパー銭湯では、試合を見ながら”ととのう”人もいました。

　高橋宏斗投手の地元・愛知県尾張旭市では、恩師や野球少年たちも見守ります。

　重要な一戦の先発マウンドに上がったのは今永昇太投手。

　1回はアメリカ打線を0点に抑えたものの、2回にターナーの今大会5本目となるホームランで先制点を奪われてしまいます。

　スポーツバーの来店客や野球少年も心配そうに見つめます。

　そのウラ、準決勝で逆転サヨナラタイムリーを放った村上宗隆選手がホームラン。

　不振を極めた村上が、2日連続で大仕事を果たし、東海地方の人たちもテレビの前で大興奮。　

　野球少年たちからも歓声があがります。

　なおもこの回、1アウト満塁のチャンスを作り、1番・ヌートバー。

　ファーストゴロの間に3塁ランナーがホームイン、世界一奪還へ日本が勝ち越しに成功します。

　 さらに4回、先頭バッターの6番・岡本和真選手のホームランで3対1とアメリカを突き放すと、スポーツバーではハイタッチの嵐、野球少年たちも立ち上がって喜びました。

　直後の5回。

　マウンドにあがったのは、今大会チーム最年少・ドラゴンズの高橋宏斗投手。

　地元では、タオルやうちわを振って声援を送ります。

　先頭バッターに、内野安打で出塁を許すも三振。

　しかしその後、あとアウト1つというところで2塁・1塁と、チャンスを広げられますが、見事打ち取りました。

　地元では熱狂再び、両手を上げて喜びます。
　
　高橋投手の少年野球時代の恩師たちは「心臓に悪い」「ドキドキした」と言いつつも、嬉しそうな表情を浮かべていました。

　2点差のまま迎えた8回、14年前のWBC優勝投手・ダルビッシュ有投手が登板します。

　ホームランを浴び、3対2、1点差に詰め寄られます。　

　さらに、同点のランナーを1塁に背負うも、追加点は許しませんでした。

　スポーツバーでも大きな拍手が送られます。

　9回、差は1点。

　栗山監督が最後を託したのは今大会二刀流の活躍で、チームをけん引してきた大谷翔平選手。

　先頭バッターをフォアボールで出塁させてしまいます。
　　
　それでもダブルプレーで世界一奪還へ、対するは、エンゼルスで共にプレーするトラウト。

　東海地方のスーパー銭湯でも、スポーツバーでも大きな歓声が沸きます。

　野球少年たちは「あと1つ」と力強く応援。

　空振りをとり、そしてとうとう「あと1球」に。

　各地で「あと1球」コールが響きます。

　フルカウントから空振り三振、頂上決戦を制し、侍ジャパンが14年ぶりの世界一に輝きました。

　試合後、スポーツバーでは「最高です！最後、トラウト選手を抑えて役者がそろって三振で決めて最高です侍ジャパン大好きです」と歓喜の声。

　モーニングを楽しみながらの観戦となった喫茶店では、侍ジャパンの選手の苗字か名前で特別キャンペーンを実施、結果を聞きました。

　「村上さんが親子で2人。翔平くんのお母さんが1人。翔平さんや朗希さんは来なかったけど、自分の生まれてくる子どもに翔平ってつけたくなるんじゃないかなと思うほどいい試合でしたね」（STAGE 黒田直子オーナー）

　スーパー銭湯でも「最高です」の声。

　午前6時にスーパー銭湯に来てテレビの目の前を確保した人は、「ここにきてからお風呂にも入っていないので…」と入浴も忘れて熱中していたようです。
　

　午後1時15分頃、名古屋市中村区では、侍ジャパン優勝の号外が配られました。

　MVPを訪ねると、やはり大谷翔平選手の名前が。

　さらに、村上宗隆選手が22日にみせた大逆転にも「感動した」という声が多く上がっていました。

　※高橋宏斗投手の「高」は"はしご高"が正式表記

（3月22日 15:48～放送 メ～テレ『アップ！』より）