愛知県稲沢市の元市議(76)覚醒剤密輸の罪で無期懲役の判決 中国の裁判所で

2019年11月8日 20:37
 中国から日本に覚醒剤を運ぼうとした罪に問われていた愛知県稲沢市の元市議(76)に対して、中国の裁判所は無期懲役の判決を言い渡しました。


 判決によりますと、元稲沢市議の桜木琢磨被告(76)は、2013年に中国・広州の空港で、スーツケースの中に覚醒剤3kgあまりを所持し、密輸しようとしました。

 桜木元市議は麻薬運搬罪で起訴され、これまでの裁判では「覚醒剤が入っていることは知らなかった」と無罪を主張してきましたが、裁判所は「中身が違法物である認識があった」と判断し、麻薬密輸罪に切り替えたうえで無期懲役の判決を言い渡しました。

この裁判をめぐっては、結審後に判決の言い渡しが5年間延期されるなど、異例な状況が続いていました。

桜木元市議の20年来の知人で、事件以降、桜木元市議の無実を訴えてきた佐々木賢治さん(70)は、「今回の判決は彼にとっても心外であり、大変残念に思っていると思う。無実であると、長年の友人として100%信用している。それだけに、気を落とすことなく今後も機会をとらえて発言をしてほしい」と話しました。

 桜木元市議は、2014年に市議会で辞職勧告決議案が可決され、議員を自動失職しました。

 稲沢市議会の六鹿順二議長は、「当時の市議が行ったことに対して、司法が有罪と判決を下したことは、重く受け止める」とコメントしています。

 この裁判では、桜木市議は死刑を含む求刑をされていましたが、中国の法律では75歳以上の被告を原則、死刑適用の対象外としています。

 桜木元市議側は、上訴する方針です。

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