注意の目安は「-4℃」 水道管の凍結対策 

2025年2月6日 19:30
"最強寒波"の影響が東海地方でも長引くなか、気を付けたいのが家庭の水道管です。破裂をどう防ぐのか。凍結対策を取材しました。  
 東海地方にも流れ込んできている今季最強寒波。9日、日曜日ごろまで居座る見通しで、厳しい寒さがまだまだ続きそうです。

 そんななか、気を付けたいのが水道管の凍結です。

 「こちらのホームセンターには雪かきスコップなど雪対策の商品がたくさん並んでいます。今回の寒波に備えて、水道管の凍結防止の商品も売れているということなんです」(木岡真理奈アナウンサー)

 岐阜県大垣市にあるコーナン大垣北店。

 Q.何を買った
 「防寒手袋。けさ雪が降って古いやつが穴が開いたので」(買い物客)

 長引く寒波への備えのために買い物に来ている人もいました。

 こちらの女性はけさ、水道管が凍ってしまっていたといいます。
 
 「凍りましたやっぱり。けさはダメでした」(買い物客)

 Q.凍った時はどうする
 「そのまま放置です」(買い物客)
 

凍結防止器 1m 2288円

凍結が心配な場合には、水道管用のヒーターがおすすめ
 では、どんな対策グッズがあるのか、聞いてみました。

 「お客さんからよく聞かれるのが、パイプカバーと呼ばれるもの。水道管に直接巻いてもらい、保温するというもの」(コーナン大垣北店 北野聡さん)

 断熱材を手軽に後付けすることができるパイプカバー。こちらは粘着テープも一体となっていて、人気商品だといいます。

 Q.今回の寒波で買うお客さんは増えている
 「今月に入ってから1月の時よりも数字で言えば、1.5倍ほどの売り上げになっている。問い合わせ自体も電話でも聞かれることが増えています」(北野さん)

 それでも凍結が心配な場合には水道管用のヒーターもおすすめだといいます。

 「水道管に巻きつけてもらって電源をつないだら温かくなるので凍結を防止できる」(北野さん)
 

名古屋市上下水道局 給排水設備課 井深聡 課長補佐

注意の目安は「-4℃」
 水道管にとって、気をつけなければいけない温度が「-4℃」です。

 「気温が-4℃以下になると水が出なくなるだけではなく、凍結によって水道管の破損が起きるので注意が必要になります」(名古屋市上下水道局 給排水設備課 井深聡 課長補佐)

 おととしの1月には寒波の影響で名古屋市内でも最低気温-3.8℃を観測。

 市には水道管の凍結に関する問い合わせが1000件近くあったといいます。

 「屋外で露出している水道管や蛇口、集合住宅で日当たりがよくなく風通しのよい場所にある水道メーター付近も凍結のおそれがあります」(井深課長補佐)

 同じ月には、三重県県四日市市などで凍結した水道管が破裂。
 
 数百軒の水道から濁り水が出て給水袋が配られました。
 

凍ったら熱湯はNG

凍ったら熱湯はNG!
 凍結を防ぐための対策については――

 「屋外で露出している水道管や蛇口に布を巻いて、外側を水を通しにくい製品で覆い、テープで固定すること」(井深課長補佐)

 蛇口を少し開けて、水をチョロチョロと出しておくことも凍結防止には有効だといいます。

 もし凍ってしてしまった場合、やっていけないのは熱湯をかけること。水道管が破裂するおそれがあるといいます。

 「凍結している場所にタオルをかぶせてぬるま湯でゆっくり解かしてもらえればと思います」(井深課長補佐)
 
 9日、日曜日の最低気温は愛知県豊田市で-5℃、岐阜県中津川市で-8℃と予想されていて、東海地方でも凍結への注意が必要です。
 

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