国産旅客機開発・挑戦の歴史をこの目で…開発中止「スペースジェット」愛知・豊山町で展示へ

2025年2月5日 14:00
 愛知県豊山町のあいち航空ミュージアムに国産初のジェット旅客機「スペースジェット」の試験機が展示されることになりました。

展示予定のスペースジェット飛行試験機10号(愛知県提供)

 展示されるのは「スペースジェット飛行試験機10号機」で、最終的な設計仕様に最も近く、2020年3月に県営名古屋空港で初めて飛行試験を行った機体です。

 国産初のジェット旅客機「スペースジェット=旧MRJ」は、豊山町に本社を置く三菱航空機が、2008年から本格的な開発に着手し、県営名古屋空港で飛行試験を行うなど事業を進めてきました。

 しかし、度重なる設計変更などによる開発の長期化などで事業が難航し、2023年に開発中止が発表されました。

 「スペースジェット飛行試験機10号機」は開発中止後、三菱重工業の工場内に保管されていましたが、愛知県が無償で借り「あいち航空ミュージアム」で展示することとなりました。

 2026年度に展示公開される予定で、愛知県の大村秀章知事は「コックピットなどできる限り中も見てもらえるようにしたい」としています。
 

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