トランプ大統領が就任したことで東海地方の暮らし、企業はどんな影響を受けるのか取材しました。

　波乱を予感させるトランプ大統領の就任。

　就任演説を聞いた経済の専門家の注目点は――

　Q.就任演説で注目したのは
　「それほど意外性はなかった。これまでの主張を述べたというふうに見た」（三菱UFJリサーチ＆コンサルティング 塚田裕昭さん）

　ただ、気になるのは関税の引き上げです。東海地方への影響を聞くと――

　「東海地区は特に自動車産業、北米向けの輸出の割合も日本の中では結構高い。東海地区にとっては、マイナスに効いてくる。日本の他地域に比べても影響は大きくなる」（塚田さん）

　一方、暮らしの面では――

　「過度の円安の修正で、このところ円高方向に行ったとみたが、アメリカのインフレ基調が続いて、利下げが遠のいているなと、今の程度の円安は続く」（塚田さん）

　影響は他にも――

　「関税で輸出が鈍化すると、企業にとっては若干厳しめの状況になる。賃金にじわじわと効いてくるというか、なかなか伸びが鈍化してくるとかが有りうる。今の物価高や物価水準が続くとなると、生活的にはそんなに楽になるわけではない」（塚田さん）