「この決断を正解にしたい」今井月さんが父と歩んだ21年の水泳人生に幕 地元・岐阜で胸の内明かす
2024年11月28日 17:19
オリンピックや世界水泳で活躍した、競泳の今井月さん。9月に引退を発表した24歳。11月、地元・岐阜で胸の内を明かしました。
9月に現役引退を発表した今井月さん
「本当に後悔ない。やりきることができたなと思っている」
21年間の競技生活に別れを告げた今井月さん。
父と娘、親子で歩んだ水泳人生。そして、生まれ育った地元・岐阜への思いに迫りました。
「すごく幸せな水泳人生だった」(今井月さん)
今井さんが水泳を始めたのは3歳の時。平泳ぎにのめり込み小学生の記録を次々と塗り替えていきました。
常に支えていたのは、父の博美さん。
8歳の時、母親が病気で亡くなったあとは、食事から送り迎えまで全ての面でサポートしました。
「8歳でお母さんを亡くして、もう水泳しかなかったんだよね、あの時はね」(父・博美さん)
21年間の競技生活に別れを告げた今井月さん。
父と娘、親子で歩んだ水泳人生。そして、生まれ育った地元・岐阜への思いに迫りました。
「すごく幸せな水泳人生だった」(今井月さん)
今井さんが水泳を始めたのは3歳の時。平泳ぎにのめり込み小学生の記録を次々と塗り替えていきました。
常に支えていたのは、父の博美さん。
8歳の時、母親が病気で亡くなったあとは、食事から送り迎えまで全ての面でサポートしました。
「8歳でお母さんを亡くして、もう水泳しかなかったんだよね、あの時はね」(父・博美さん)
父・博美さん(左)、今井月さん(右)
支えとなった親子の絆
2013年、中学1年の時。
平泳ぎで国内トップの選手たちと対等に戦い一躍注目を浴びると、さらに個人メドレーにも挑戦。
2016年にはリオオリンピックに出場。
2017年の世界水泳では5位に入賞するなど、トップスイマーの道を突き進んでいきました。
ところが――
2018年以降、スランプに直面。目標の東京オリンピックには、全く手が届きませんでした。
「父親に『もうやめる』とメールしたぐらい。練習も憂鬱だし、朝起きるのも憂鬱だった」(今井さん)
平泳ぎで国内トップの選手たちと対等に戦い一躍注目を浴びると、さらに個人メドレーにも挑戦。
2016年にはリオオリンピックに出場。
2017年の世界水泳では5位に入賞するなど、トップスイマーの道を突き進んでいきました。
ところが――
2018年以降、スランプに直面。目標の東京オリンピックには、全く手が届きませんでした。
「父親に『もうやめる』とメールしたぐらい。練習も憂鬱だし、朝起きるのも憂鬱だった」(今井さん)
去年、6年ぶりに日本代表復帰した今井さん
父の助言が功を奏し、6年ぶりに日本代表復帰
そんな時も父のアドバイスが、心の傷をいやしてくれました。
「競技から逃げようなんて甘い話だぞと、新たな選択肢(環境)を選んだところで、行けるんじゃないかと予想していた」(父・博美さん)
勧められたのは、”環境を変える”という選択。
心機一転、再スタートを切りました。
「家族に良い所を見せたいというのが、1番にあったので、自分が頑張る理由、泳ぐ理由は父親。本当に家族が1番大きかったと思います」(今井さん)
父の助言が功を奏し、去年、6年ぶりに日本代表へ復帰。
世界水泳では準決勝進出、アジア大会では銅メダル獲得と輝きを取り戻しました。
「(環境を変えた)この3年間は、水泳が心の底から楽しいと思えたり、やりきる事ができたと思っている」(今井さん)
「競技から逃げようなんて甘い話だぞと、新たな選択肢(環境)を選んだところで、行けるんじゃないかと予想していた」(父・博美さん)
勧められたのは、”環境を変える”という選択。
心機一転、再スタートを切りました。
「家族に良い所を見せたいというのが、1番にあったので、自分が頑張る理由、泳ぐ理由は父親。本当に家族が1番大きかったと思います」(今井さん)
父の助言が功を奏し、去年、6年ぶりに日本代表へ復帰。
世界水泳では準決勝進出、アジア大会では銅メダル獲得と輝きを取り戻しました。
「(環境を変えた)この3年間は、水泳が心の底から楽しいと思えたり、やりきる事ができたと思っている」(今井さん)
3月に行われたパリ五輪代表選考会の翌日に話す今井さん
引退を決断
3月、8年ぶりのオリンピック出場をかけた代表選考会。
健闘を見せるも3位。パリの切符にあと一歩、届きませんでした。
試合の翌日。
「まだ23歳なので、若いと思う気持ちもあるんですけど、自分の中では、小さい時から頑張ってきたという感じもあって、『もういいんじゃないか』と思う自分もいます」(今井さん)
現役を続けるか否か、悩み抜いて出した結論が引退でした。
「1日も無駄にしなかったし、後悔した日が無いぐらい頑張ったつもりでいたので、『あれ以上何ができたんだろ?』と思った時に何も残っていなくて、もうできないなと思いました」(今井さん)
Q.引退発表をどう受け止めましたか?
「この日が来たなという感じ。続けて良かったし、すごく頑張っていたし、これからも水泳が彼女の人生において、糧になってくれるといいなと思うね」(父・博美さん)
健闘を見せるも3位。パリの切符にあと一歩、届きませんでした。
試合の翌日。
「まだ23歳なので、若いと思う気持ちもあるんですけど、自分の中では、小さい時から頑張ってきたという感じもあって、『もういいんじゃないか』と思う自分もいます」(今井さん)
現役を続けるか否か、悩み抜いて出した結論が引退でした。
「1日も無駄にしなかったし、後悔した日が無いぐらい頑張ったつもりでいたので、『あれ以上何ができたんだろ?』と思った時に何も残っていなくて、もうできないなと思いました」(今井さん)
Q.引退発表をどう受け止めましたか?
「この日が来たなという感じ。続けて良かったし、すごく頑張っていたし、これからも水泳が彼女の人生において、糧になってくれるといいなと思うね」(父・博美さん)
原点の本巣スイミングスクールを訪れた今井さん
原点の地で思いを伝える
11月4日。訪れたのは、15歳まで10年間通った本巣スイミングスクール。
「ここで頑張ってました」(今井さん)
卒業後も、悩んだ時はここを訪ねて、初心を取り戻していたという水泳人生の原点です。
引退発表後、初めて足を運び、恩師たちに報告しました。
「皆さんに小さい頃から水泳を見ていただけて幸せです」(今井さん)
そして、今まさにこのプールで努力を重ねている子供たちに伝えたいことがありました。
「私はここで中学生まで泳いでいたんですけど、ここで練習してリオオリンピックに行ったと言っても過言ではない。それぐらいここで努力をしてきました。本巣のプールは小さいし浅いけど、全国大会に行くと泳ぎやすいから、ここでたくさん練習すれば大きい試合でベストが出る。ここでやってきた事が水泳人生に生きたと思うので、つらくても練習に行って頑張って、続けていけば良い事があると思います」(今井さん)
「ここで頑張ってました」(今井さん)
卒業後も、悩んだ時はここを訪ねて、初心を取り戻していたという水泳人生の原点です。
引退発表後、初めて足を運び、恩師たちに報告しました。
「皆さんに小さい頃から水泳を見ていただけて幸せです」(今井さん)
そして、今まさにこのプールで努力を重ねている子供たちに伝えたいことがありました。
「私はここで中学生まで泳いでいたんですけど、ここで練習してリオオリンピックに行ったと言っても過言ではない。それぐらいここで努力をしてきました。本巣のプールは小さいし浅いけど、全国大会に行くと泳ぎやすいから、ここでたくさん練習すれば大きい試合でベストが出る。ここでやってきた事が水泳人生に生きたと思うので、つらくても練習に行って頑張って、続けていけば良い事があると思います」(今井さん)
これから社会人になる決意を語る今井さん
経験を糧に第2の人生へ
21年の競技生活で培った経験を糧に、これから第2の人生を歩みます。
Q.これから社会人になる決意を
「社会に溺れないように長く生きていきたい。強く生きていきたいですね。違う人生に行くという決断をしたので、この決断を正解にしたい。1から学んで社会に貢献していきたい」(今井さん)
(11月28日放送 メ~テレ『ドデスカ+』「じもスポ!」コーナーより)
Q.これから社会人になる決意を
「社会に溺れないように長く生きていきたい。強く生きていきたいですね。違う人生に行くという決断をしたので、この決断を正解にしたい。1から学んで社会に貢献していきたい」(今井さん)
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